2023年5月30日

日本ゼオン
高信頼性マルチマテリアル接着剤

本格展開をスタート

日本ゼオン(田中公章社長)は、2030年を目指した中期経営計画で掲げる「CASE・MaaS」「医療・ライフサイエンス」「情報通信(5G/6G)」「省エネルギー」の4つの重点分野のうちの一つであるCASE・MaaS分野における新たな提案として、開発を進めている高信頼性マルチマテリアル接着剤(開発品)の本格展開をスタートさせる。

同社が開発する高信頼性マルチマテリアル接着剤は、異種材料同士の接着が可能(モビリティの軽量化に貢献)であるだけでなく、加熱によって容易にはく離が可能(材料の分別リサイクルが容易)といった特長を持ち、次世代モビリティに欠かせない材料・技術。主な特長として①マルチマテリアル接着性=多様な材料と異種接合が可能②耐水性=低吸湿性、加水分解しない③耐電食性=高絶縁性④耐衝撃性=柔軟で伸びに優れる⑤易解体性=リサイクル性に優れる点が挙げられる。用途例としては、モビリティ用構造・準構造接着剤、モーター用絶縁フィルム、高周波基板材料など。

今月、同開発品の紹介Webページ(https://www.zeon.co.jp/rd/product/adhesive/)を公開したほか、5月24日からパシフィコ横浜(横浜市西区)で開催された「人とくるまのテクノロジー展YOKOHAMA」にも出展を行った。