2023年6月20日

日本ゴム工業会
「第29回幹事会」を開催

業界の概況等報告
会合後には叙勲祝賀も実施

日本ゴム工業会(清水隆史会長)は6月2日、東京都千代田区の経団連会館において「第29回幹事会」を開催した。最近のゴム産業の動向や取り巻く環境、会員企業の対応などが報告された。幹事会終了後には、叙勲祝賀の催しが執り行われ、令和4年秋の叙勲で旭日重光章を受章した横浜ゴム元社長で相談役の南雲忠信氏と、令和5年春の叙勲で旭日単光章を受章した尾高ゴム工業の東山邦裕会長に対するお祝いとして、清水会長から記念品が手渡された。

幹事会の冒頭、あいさつに立った清水会長は「われわれゴム業界において景況の流れをも担う要素の強い自動車産業も、半導体不足による生産調整といった厳しい局面が緩和されつつある傾向にある。まだまだ以前の状態へと回復にまでは至ってはいないが、そうした流れにあってゴム業界はさまざまな取り組みによって明るい状況を取り戻そうとして間断なく努力を続けている。生産統計的にみると品種ごとに濃淡もうかがえ、取り巻く環境においても原材料価格や運送費、人件費の高騰など厳しい局面に立たされている。自動車業界についても100年に一度の大変革期を迎えており、環境対応やSDGsへの取り組みは、今後の事業展開においても重要課題としてますますクローズアップされてくる。カーボンニュートラルなどに向けての当工業会における事業活動においても、会員の皆さんの協力が得られなくては成し遂げられない。今後も当工業会は皆さんと一体となってさまざまな難題に挑んでいきたいと考えており、よろしくお願いしたい」と期待の気持ちを言葉に込めた。

その後、行われた報告事項としては、ゴム製品の生産および輸出入概況、最近の資材動向、労務委員会関係事項、中小企業委員会関係事項などについて伝えられ、会員のポートフォリオの内容充実に一役買った。