2023年6月20日

建築ガスケット工業会
「令和5年度通常総会」開催

厳しい環境への対応策等情報交換

建築ガスケット工業会(二瓶修和会長)は5月19日、東京都台東区の台東区民会館で「令和5年度通常総会」を開催。当日は「令和4年度事業報告」「同決算報告」「令和5年度事業計画案」「同予算案」などの議案が審議され、いずれも異議なく可決承認された。

昨年度の新築住宅着工件数は86万830戸で前年比微減となったものの、同工業会の収入事業であるビル用防火ガスケットラベルの領布事業においては前年度の売上高を上回った。この売り上げ増については、東京都港区の虎ノ門における大型ビルの建設によって収益拡大の追い風になったと同会では見ている。また、同会技術委員会の主要な活動の場である関連団体との技術ワーキングや日本建築学会の発表会などは社会情勢に鑑みてすべてオンラインによる開催であったが、そのような中でも技術セミナーについては従来通りの対面形式で開催することができた。

令和5年度に計画されている主な事業としては、新規の事業としてJIS A5756建築用ガスケット、JIS A5760建築用構造ガスケット原案作成委員会を立ち上げる。また継続事業としては9月に開催される日本建築学会において論文発表を行うほか、10月、11月の工場見学会(清水建設の技術研究所および東洋ハウジングの15階建て純木造マンション建設現場)や同じく11月に板硝子協会およびサッシメーカーから講師を招いての技術セミナーの開催などが予定されている。

総会終了後は会員および賛助会員50名が参加して懇親会を開催。開会に先立ってあいさつに立った二瓶会長は「ゴム・プラスチック業界においても、昨年は原材料の需給ひっ迫と高騰によってこれまで経験したことのないような事業環境の変化への対応に追われた。今年に入ってからは材料値上げは落ち着きを見せてはいるものの、電力料金をはじめ物流費の大幅な値上げが顕著となり、会員の皆さんもご苦労されているのではないかと思う。今日は親ぼくを図りながら、厳しい環境への対応策などについての情報交換もして頂きたい」と、会員相互の積極的な交流に期待した。

引き続き乾杯の発声は堀田秀敏副会長が行い、同副会長の勢いのある発声を合図に和やかな懇親の和が広がった。