JATMA
2023年自動車タイヤ国内需要
年央見直し値発表
新車用 上期好調で年間上方修正
【2023年自動車タイヤ国内需要見通し】
日本自動車タイヤ協会(山石昌孝会長)はこのほど、2023年自動車タイヤ国内需要の年央見直しを発表した。それによると日本経済においては引き続き原材料価格、物流費などの上昇等の影響を鑑み、実質経済成長率を当初見通しの2・2%から1・5%へ下方修正した。自動車生産台数については当初見通しを上回る862万7000台(前年比10%増)と見込んでいる。国内自動車販売台数は、当初見通しを上回る前年比116%の486万7000台、輸出台数は当初見通しを下回る同104%の395万7000台とした。
国内需要動向のうち新車用は、乗用車用タイヤの上期実績は前年比20%増。下期も前年を上回ると見込み、年間では当初見通しより同4㌽プラスの3194万6000本、同11%増に修正。
小型トラック用タイヤの上期実績は同6%増。下期は前年を下回ると見込み、年間では当初見通しより3万本増、同1㌽マイナスの506万本、同2%増に修正した。
トラック・バス用タイヤの上期実績は同12%増。下期は前年を下回ると見込み、年間では当初見通しより1万6000本減、同4㌽マイナスの115万4000本、同3%増に修正した。
市販用タイヤの販社販売需要動向では、乗用車用タイヤは夏用タイヤの上期実績は前年比8%減。下期は前年を上回ると見込み、年間では当初見通しより135万5000本減、同4%㌽マイナスの3263万1000本、同3%減へ修正した。冬用タイヤの上期実績は降雪等により同37%の増加。下期は前年を下回ると見込み、年間では当初見通し通りの1644万4000本、同1%増に修正した。
小型トラック用タイヤの夏用タイヤの上期実績は同7%減。下期は前年を上回ると見込み、年間では当初見通しより22万7000本減、同2㌽マイナスの895万7000本、同2%減へ修正した。冬用タイヤの上期実績は同27%増となった。下期は前年を下回ると見込み、年間では当初見通しより15万1000本増、同3㌽マイナスの456万5000本、同4%減へ修正した。
トラック・バス用タイヤの夏用タイヤの上期実績は同12%減。下期は前年を上回ると見込み、年間では当初見通しより8万7000本減、同5㌽マイナスの286万7000本、同4%減へ修正を行った。冬用タイヤの上期実績は同44%の増加。下期は前年を下回ると見込み、年間では当初見通し通り、同4㌽マイナスの255万3000本、同4%減に修正した。
前述の販社販売を踏まえ、メーカー出荷需要を算出すると、四輪車用計の夏冬合計では当初見通しより137万1000本減、同3㌽マイナスの6797万1000本、同3%減とした。
四輪以外の特殊車両用と二輪車用を含む国内総需要本数は、当初見通しより95万3000本減、同1㌽マイナスの1億991万4000本、同1%増に上方修正された。