ブリヂストン
「ブリザックW989」
〝エンライトン〟
小型TB用スタッドレスに初採用
ブリヂストン(石橋秀一Global CEO)は、同社独自の商品設計基盤技術〝ENLITEN(エンライトン)〟を小型トラック・バス用スタッドレスタイヤに初めて採用した「BLIZZAK W989(ブリザック ダブリュキューハチキュー)」を9月から発売する。BLIZZAKW989は、eコマースの拡大などを背景に荷物を生活者に届ける〝物流のラストワンマイル〟の現場において、冬道特有の凍結、積雪路面などにおいてより安心・安全な運行を支えるために生まれた「BLIZZAK」ブランドの〝断トツ商品〟。発売サイズは175/75 R15 103/101N~225/85R16 121/119Nの24サイズで、価格はすべてオープン価格。
BLIZZAK W989は、〝循環ビジネス時代の新たなプレミアム〟として展開を進める商品設計基盤技術であるエンライトンを小型トラック・バス用スタッドレスに採用したことで、氷上性能を向上させた上で、摩耗ライフの大幅な向上を実現。従来品の「BLIZZAK W979」との対比で氷上ブレーキ性能を6%向上しながら、摩耗ライフを15%向上。冬道のさらなる安心・安全な運行やタイヤをより長く使用することによる資源生産性の向上、経費削減にも貢献する。こうしたタイヤ性能の向上に加え、モノづくり基盤技術である〝BCMA(Bridgestone Commonality Modularity Architecture)〟を採用することにより、開発・サプライチェーンのシンプル化を実現するとともに、バリューチェーン全体での環境負荷を低減するなど、社会価値・顧客価値の創造を両立させていく。摩耗ライフ向上に向けて採用された〝スタッガードサイプ〟は、サイド端部の底上げを互い違いに配置することで路面との滑り量を低減。〝ワイドステイブル配列〟により、ブロック形状と溝の配列を最適化し、路面と接する部分を増大させることによって氷上ブレーキ性能を向上させる。
同社では、〝SDGsを踏まえた経営〟〝物流の2024年問題〟への対応など、輸送業界を取り巻く環境が大きく変化する国内において、このような断トツ商品に、〝断トツサービス〟〝断トツサービスネットワーク〟〝デジタルコネクティビティ〟を組み合わせることによって新たな価値を創造し、輸送業者の稼働の最大化などに貢献していく。
今回、小型トラック・バス用スタッドレスタイヤに初めて採用されてエンライトンは、サステナビリティへつながる環境性能、それぞれの市場や顧客の要望によって顕在化している要求(ニーズ)、潜在的な要求(ウォンツ)、加えて同社が市場・顧客が想像もしない新たな価値を提供する性能(インスパイア)の大幅な向上を目指して確立。商品性能の〝エッジを効かせ〟〝究極のカスタマイズ〟を実現する商品設計基盤技術となっている。
モノづくり基盤技術であるBCMAは、タイヤを構成する部材を①骨組みであるカーカス②補強帯のベルト③表面のトレッドの3つのモジュールに集約。カーカスとベルトを異なる商品間で共有することによって、開発・サプライチェーンをシンプル化、コスト最適化と開発・生産におけるアジリティを向上することを可能にするとともに、トレッドで性能をカスタマイズ・差別化し、〝究極のカスタマイズ〟を支えるモノづくり基盤技術として起用されている。