2023年8月5日

TOYO TIRE
オールシーズンタイヤ「セルシアス」

タクシー専用を発売

TOYO TIRE(清水隆史社長)は、タクシー専用のオールシーズンタイヤ「CELSIUS(セルシアス)」を国内市場向けに8月より順次発売している。発売サイズは185/60 R15  84T、185/65 R15  88H、195/65 R15  91Hの全3サイズで、価格はオープン価格。

CELSIUSは「スノーフレークマーク」(国連欧州経済委員会に規定されたシビアスノー要件を満たしている)の打刻が認められるスノー性能を持つ全天候型タイヤで、同社が開発した新しいジャンルの商品として2015年より北米、欧州市場に投入。日本国内では19年よりSUV用6サイズで発売を開始、翌年には適用対象車種をさらに拡充し全19サイズのラインアップで展開している。

国土交通省の調査によると、従来は降雪の少なかった都市部などでも短期間に集中的な大雪に見舞われるケースがあり、ノーマルタイヤ装着車両の立ち往生などを確認。予期しない一時的な積雪で雪道に変化した路面でも車を安定して走行させられることから、オールシーズンタイヤは昨今の気象環境にも適した商品と言える。冬にスタッドレスタイヤへの交換が不要な点も顧客マインドにミートし、売れ行きは好調に推移している。

タクシーは人を運ぶ公共交通機関として終日運行するため、通常の乗用車に比べて一日の走行距離が長大化している。また、万が一の積雪にも安全性を確保するためにスタッドレスタイヤをシーズン前に交換する事業者には、これらのメンテナンスに関連する人、モノ、時間、場所などの負担は小さくない。

同社では、既に市販しているCELSIUSの基本性能をそのままに、タクシーという車両の使用環境特性である長期間、長距離といった使用特性を考慮し、耐摩耗性ポリマーとカーボンを増量したコンパウンドを専用トレッド配合として採用したことで、タクシーユースに対応した耐摩耗性能の向上を図った。ドライ・ウェット路面への制動性能を確保しながら、同社独自の左右非対称トレッドパターンによって降雪時にも路面を確かにとらえるスノー性能を両立。高速道路における冬用タイヤ規制下においても走行が可能で、より安心、安全なタクシー運行をサポートする。