2023年8月20日

アシックス
2023年12月期第2四半期決算説明会開催

すべてで増収、純利益は過去最高

アシックス(廣田康人社長CEO兼COO)は8月8日、2023年12月期第2四半期決算の「決算説明会」を開催した。それによると売上高は前年同期比28・9%増の2900億7900万円、営業利益は同75・4%増の336億1000万円、経常利益は同78・2%増の338億1800万円、四半期純利益は同82・8%増の247億9600万円となり、大幅な増収増益となった。第2四半期累計期間では過去最高となり、全地域、全カテゴリーにおいて前年同期比で増収となった。地域別では、インバウンド需要の取り込みに加え、商品供給を正常化したコアパフォーマンススポーツが躍進した日本地域のアシックスジャパンで前年同期比41・8%増、従来からのローカル性を重視した商品戦略もあり、オープン需要に柔軟に対応した中華圏地域も大きく伸びた。中華圏地域におけるオニツカタイガーの売上高は2月以降、前年を上回って推移した。インド、マレーシアが大きく増収した東南・南アジア地域は最も伸長した地域となり、第2四半期においては、工場稼働停止による供給制約からの反動増があった前年同期に対しても堅調に推移した。

粗利益率は、仕入為替の悪化があったものの、販売価格適正化などが奏功し、前年同期から1・5㌽改善、51・0%となった。営業利益は、第2四半期では過去最高となり、販管費のコントロールに加え、増収効果もあって販管費率が低下し、営業利益率は前年同期の8・5%から11・6%と大幅に改善。四半期純利益も当第2四半期では過去最高を更新した。こうした好調な業績の進ちょく状況を踏まえ、通期業績予想を上方修正。営業活動によるキャッシュ・フローが過去最高となったこともあり、中間配当を25円、期末配当を30円(年間配当55円)に増配する計画で、配当金も過去最高となる見通し。

地域別では、日本地域の売上高は前年同期比22・3%増の691億1100万円。セグメント利益については、前記増収の影響や粗利益率の改善などにより同159・6%増の80億1000万円。全カテゴリーが好調に推移した。

北米地域の売上高は同17・4%増の559億2100万円、セグメント利益は5億500万円。パフォーマンスランニングやコアパフォーマンススポーツが好調で、売り上げを伸ばし、増収効果や粗利益率の改善などにより収益も伸びた。

欧州地域の売上高は同24・4%増の783億7900万円、セグメント利益は増収効果などにより、同11・3%増の79億5300万円。すべてのカテゴリーにおいて前年同期の実績を上回った。

中華圏地域の売上高は同39・6%増の404億1300万円、セグメント利益は同42・4%増の84億9000万円。

オセアニア地域の売上高は同22・3%増の188億8300万円、セグメント利益は同6・6%増の31億3900万円。増収効果に加え、前年同期よりもすべてのカテゴリーが好調に推移した。

東南・南アジア地域の売上高は同66・9%増の134億4300万円、セグメント利益は工場稼働停止による供給制約からの反動増があった前年同期に対しても堅調に推移し、同15・1%の成長、為替影響を除いても同9・9%増の成長となった。セグメント利益は同107・6%増の29億7000万円。全カテゴリーの好調に加え、増収効果および粗利益率の改善などにより大幅増益となった。

その他地域の売上高は、同19・3%増の242億900万円、セグメント利益は同84・6%増の26億6100万円。パフォーマンスランニングやコアパフォーマンススポーツが好調に推移し、増収効果に加え、粗利益率の改善などにより増収増益となった。

製品カテゴリー別では、パフォーマンスランニングの売上高は、すべての地域で好調に推移し、同19・9%増の1478億3900万円、カテゴリー利益は、増収効果などにより同12・6%増の292億7500万円となった。

コアパフォーマンススポーツの売上高は、すべての地域で好調に推移し同71・9%増の404億3000万円、カテゴリー利益については、増収による影響によって同116・1%増の87億円と大幅増になった。

スポーツスタイルの売上高は、すべての地域で好調に推移し同51・5%増の280億7700万円、カテゴリー利益は増収効果によって同72・5%増の54億2100万円。

アパレル・エクィップメントの売上高は、日本地域や中華圏地域での好調により、同5・3%増の180億7500万円、カテゴリー利益は13億1900万円となった。利益面において、増収効果や粗利益率の改善などによってと大幅増益となった。

オニツカタイガーの売上高は、すべての地域で好調に推移し同44・1%増の282億9700万円、カテゴリー利益については、増収の影響などにより、同116・0%増の78億2600万円となり、大幅増益を果たした。

通期については、直近発表の予想値を大幅に上方修正。その結果、売上高を前期比13・5%増の5500億円(前回予想値5100億円)、営業利益を同35・3%増の460億円(同370億円)、経常利益を同35・9%増の420億円(同320億円)、当期純利益を同25・7%増の250億円(同200億円)を見込んでいる。