2023年9月10日

日本ゼオン
マイクロ波でエラストマー製造

適用実証開発着手
カーボンニュートラル推進

日本ゼオン(豊嶋哲也社長)は、マイクロ波化学(本社・大阪府吹田市、吉野巌社長)との間で、マイクロ波プロセスを適用したエラストマー製造事業の実証開発契約を締結した。マイクロ波プロセスは、電子レンジと同じ原理によって加熱する化学プロセスで、カーボンニュートラルにとって必要不可欠な「産業電化(従来の化石資源を用いたプロセスを、電気エネルギーを用いたプロセスに置き換えていく)」を実現するための重要な技術となっている。

エラストマーをはじめとした化学製品の製造における主なエネルギー源は、化石燃料の燃焼によって取得。化学産業におけるカーボンニュートラルの取り組みの一つとして、再生可能エネルギー由来の電気を使う電化プロセスへの転換が求められており、従来のプロセスのままエネルギー源を電化することは、経済性に課題があるものと考えられている。

そのような状況にあって、日本ゼオンとマイクロ波化学は、目的物に直接エネルギーを伝達可能なマイクロ波プロセスを適用することによって、経済性だけでなく生産性も改善できる可能性を見いだした。今回の事業では、エラストマー製造プロセスの一部にマイクロ波技術を適用することによって、エネルギー源の電化に加え、従来プロセスの革新を実現する。

日本ゼオンとマイクロ波化学は、2022年度までに新しい手法などの実現可能性を見いだすために、試作開発に入る前の検証を指す同事業のPoC(Proof of Concept)を実施してきたが、23年度より大阪市住之江区に開設されているマイクロ波化学の大阪事業所において実証し、27年度の社会実装を目指す。日本ゼオンは、マイクロ波化学とともに、カーボンニュートラルに対して積極的に取り組み「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらし」に貢献していく。