2023年10月10日

バルカー
新生産工場を愛知県に新設

主に特殊タンク製品生産
国内需要増備える

バルカー(瀧澤利一会長CEO)は、同社が戦略製品として位置付けている特殊タンク製品「ふっ素樹脂製ライニングタンク」を主な生産品目とする新工場の建設を決め、その地鎮祭を9月26日に執り行った。地鎮祭は、瀧澤会長CEOをはじめ、愛知県田原市の鈴木正直副市長、施工関係者、メディア関係者が参列したほか、社内関係者に向けてはオンライン中継によるハイブリット対応も行い、工事の安全を祈願した。

同社では、半導体などの工場で使用される薬液の貯蔵や、それらを製造する化学品メーカーの搬送に利用される、ふっ素樹脂で内側を被覆した特殊タンクを提供。現在、米国・台湾で製造を行っているが、国内の需要に備えて新たに国内拠点を構えることになった。

新工場の名称は、「バルカーメタルテクノロジー田原工場」で、所在地は愛知県田原市浦町鬼塚39―22。敷地面積は約1万1500平方㍍で、延床面積は約5500平方㍍。生産品目は、機能樹脂特殊タンク製品などで、建屋工期として、今月~来年9月末を計画しており、2025年1月からの生産を予定している。

外観は、同社の経営理念であるTVWの三角形デザインを広範囲に表現し、ものづくり県である愛知県のAichiの〝A〟を崩したロゴを採用。三角形(TVW)とひもづけることで地域との共生を表現したデザインとなっている。

TVWは、バルカーの基本理念と4つの経営理念、10の行動指針を定めたもので、社名の由来となっている企業理念「THE VALQUA WAY(バルカーウェイ)」を経営理念の基軸に据えている。