2023年10月30日

ブリヂストン
グローバル経営体制強化

シン「グローカル体制」

ブリヂストン(石橋秀一Global CEO)は、「最高の品質で社会に貢献」という使命の下、2020年を第三の創業の初年度とし、ビジョン「2050年サステナブルなソリューションカンパニーとして、社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」を掲げ、その実現へ向けて歩みを進めている。

その第1ステップとして、中期事業計画(2021―23)において変化に対応できる〝強い〟ブリヂストンを目指し、経営を推進。その基盤の上に、24年を起点とする中期事業計画(24―26、以下、24MBP)において、同社グループの創立100周年である31年へ向けた道筋とする「2030年長期戦略アスピレーション(実現したい姿)」に沿って、常態化する変化に動ぜず、ゴムのように強じんでしなやかに変化をチャンスに変えるレジリアントな〝エクセレント〟ブリヂストンへの変革を加速させていく。この変革へ向け、グローバル経営体制についても、さらに強化する目的から10月19日開催の取締役会を経て、来年1月1日付けでシン「グローカル体制」を決定した。

石橋Global CEOは「これまで〝過去の課題に正面から向き合い、先送りしない〟〝足元をしっかり、実行と結果に拘る〟〝将来への布石を打つ〟を3つの軸として、変化に対応しながら経営を進めてきた。今後もこれらを軸としながら、24MBPでは、経営スタンスを、2020年のCOVID―19感染拡大に端を発した〝危機〟対応から〝PASSION for Excellence〟―次のステージへ移行。ブリヂストンは、シン「グローカル」経営体制で、〝実行と結果に拘り〟、現物現場、PDCA、継続的改善とイノベーションの組み合わせによる業務品質の向上、オペレーションエクセレンスの追求を徹底し、24MBPにおいて変革を加速させ、持続的な企業価値の向上を実現していく」と、コメントしている。

第一段階としてGlobal CEO直轄の3機能(Global CEO室、グローバル経営戦略、グローバルサステナビリティ戦略)を明確化、同社グループのビジネスを、リージョンとして大きくBRIDGESTONE EAST、BRIDGESTONE WESTに区分。BRIDESTONE EAST CEOに東正浩Joint Global COO、Ferrari氏をBRIDGESTONE WEST CEOとして任命する。

2リージョンの下、SBUをBRIDGESTONE EAST―BSJP(日本タイヤ)、BSDP(化工品・多角化・探索)、G―MICA(グローバル鉱山・産業・建設車両用・航空機用タイヤ・ソリューション)、BSAPIC(アジア・パシフィック・インド・中国)/BRIDGESTONE WEST―BSAM(米州)、BSEMEA(欧州・中近東・アフリカ)の6つへと再編。日本・アジアに生産拠点が集中するG―MICAはEAST傘下に配置し、生産販売の事業責任を一体化。インド事業についても地理的観点も含めてアジア地域とのインテグレーションによる効果・効率アップならびにモノづくり力向上も期待し、WESTからEASTへと移管する。

より現場に密着し、課題に深く入り込めるよう、地域・市場特性・同社の各地域におけるオペレーション・経営力/市場ポジションから、細かくビジネスを「エリア」として28エリアにブレークダウン。実行と結果にこだわるビジネス原単位を構築する。

グローバル戦略とリージョナル戦略の整合性担保、加えて効果・効率を最大化する目的から、グローバル横串機能をGlobal BRIDGE INTEGRATIONとして6機能を設置する。BRIDGESTONE EAST CEOである東氏をGlobal CAO(Chief Administration Officer)として、Ferrari氏をGlobal CDXO(Chief Digital Transformation Officer)として任命、リージョンにおける経営責任とともに、両Joint Global COOの強みをグローバルで生かせる体制を構築する。

チェック&バランス強化視点より、グローバルにおける業務品質の向上・オペレーションエクセレンスの追求強化を目的に、Global CTO/品質経営をGlobal CTO・モノづくりとGlobal CQMO(品質経営)へ分離する。

EAST/WEST内においても、効率と効果を最大化するため、EAST/WESTシナジーからEAST BRIDGE/WEST BRIDGE INTEGRATIONへ進化させ、それぞれのリージョン特性に合わせて従来のSBU重構造を見直し、よりシンプルに効率化した組織体制へと再編する。

ブリヂストンは、経営体制を変化に対応しながら進化させていくことで、「Bridgestone E8 Commitment」で掲げるブリヂストンらしい「E」で始まる8つの価値(Energy、Ecology、Efficiency、Extension、Economy、Emotion、Ease、Empowerment)を創出し、持続可能な社会を支えることにコミットしていく。