2023年11月10日

TOYO TIRE
セルビアの大学と共同研究

サステナブル材料
産学連携の研究成果に期待

TOYO TIRE(清水隆史社長)の欧州統括会社、Toyo Tire Holdings of Europe(栗林健太社長、以下、TTHE)は、ノヴィ・サド大学(所在地・セルビア共和国ノヴィ・サド市、Dejan Madic学長)と、籾殻灰シリカなどのリニューアブル原材料、再生カーボンブラック等のリサイクル原材料といったサステナブル原材料の研究開発を目的とした産学連携に関する協定を締結した。11月3日にはノヴィ・サド大学からMadic学長、Biljana Pajin工学部学部長、TTHEの栗林社長ほかが出席し、同大学において調印式を行った。

今回の共同研究内容は、「サステナブル原材料の利用拡大に向けた取り組み」として①セルビア由来植物を活用したリニューアブル原材料の開発②廃タイヤ由来のリサイクル原材料の開発を目指す。

セルビア共和国の北部に位置するノヴィ・サド市は、首都ベオグラードに次ぐ第二の都市。ノヴィ・サド大学は1960年の設立以来、同国の中心的な教育機関として拡張が図られ、現在では14の学部と約5万人の学生、約5000人の教職員を擁する中央ヨーロッパでも最大級の総合大学となっている。

TOYO TIREはセルビア共和国インジヤ市に乗用車用、SUV用、ライトトラック用ラジアルタイヤの生産拠点としてセルビア工場を有している。同国に拠点を構える企業として、国内の教育施策へ寄与することを期待し、産学連携のプロジェクトを通じて両国での技術振興を図っていく。

今回の共同研究グループが所属する工学部は、特にゴム技術の分野で国際的に高い評価を受けている。同社ではサステナブル原材料の比率を30年に40%、50年に100%を目標に掲げており、農学部が発祥とされるノヴィ・サド大学の知見と地域の特長を生かしたサステナブルな原材料の研究開発をスタートさせる。

今後、こうした産学連携による研究成果も生かしながら、グローバルでのサステナブル原材料開発を促進していく。