2023年11月10日

アキレス
「北総研防火木外壁」防火構造の大臣認定取得

硬質ウレタンフォーム初

アキレス(日景一郎社長)は、「北総研防火木外壁」の専用断熱材となる新開発製品「アキレスボードFR」を、12月1日から全国で受注を開始する。同製品は、硬質ウレタンフォーム断熱材として初めて北総研防火木外壁における30分防火構造の大臣認定[認定番号PC030BE―4115(1)~(4)]を取得した。

木質外装材(以下、木外装)は住宅や店舗の外装材として根強い人気があるものの、都市部など建築基準法で定める準防火地域、法22条区域で木外装を使用する場合、防火構造の国土交通大臣認定が必要となる。この条件に対応するため、北海道立総合研究機構建築研究本部北方建築総合研究所(以下、北総研)では木外装と高断熱外壁を組み合わせ、施工の簡略化、コスト抑制を実現する木外壁を開発。建築基準法に基づく防火構造の大臣認定を取得。北総研防火木外壁として広く展開し、社会のニーズに対応するとともに、道産木材の需要促進が図られている。

北総研防火木外壁では付加断熱材が使用されるが、これまで硬質ウレタンフォームを使ったものは存在しなかった。そこでアキレスは、従来の優れた断熱性能(熱伝導率0・024W/(m・K))を備えながら、フォームの難燃性を強化した硬質ウレタンフォーム断熱材のアキレスボードFRを新たに開発。北総研の協力を得て、硬質ウレタンフォーム断熱材として初めて、北総研防火木外壁の防火構造の大臣認定を取得した。 

今回取得した防火構造認定は多種多様な木外装製品や張り方に対応し、真壁仕様・大壁仕様のいずれの内装にも使用可能で、幅広いニーズに対応する。厚さ80㍉に加えて50㍉のラインアップにより、北海道などの寒冷地だけでなく全国のさまざまな建築物に利用できる。規格寸法は厚さ80/50㍉×幅910㍉×長さ1820㍉、1枚当たりの参考設計価格(税別)は80㍉厚が2万150円、50㍉厚が1万3750円。

アキレスは今後、アキレスボードFRの利用拡大を推し進め、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準はもちろんそれを上回る住宅・建築物の断熱性能向上に貢献していく。