2023年12月10日

帝人
生成AIサービス導入

社内業務を効率化

帝人(内川哲茂社長)は、社内業務の効率化を目的としたグループ社員向けの生成AIサービス「chatテイジン」を導入した。日常業務のうち、文章の作成・翻訳・要約やデータの分析などに活用することによって生産性向上を目指す。

chatテイジンは、入力情報が外部に漏えいしないクローズドな環境を構築し、社内用の認証システムと連動させることによってセキュリティ対策を施した独自仕様のサービスとして展開。国内グループ社員のうち約8000人にサービスを提供する。今月末までの約3カ月間は試用期間としてデータを取得・分析するとともに、社員からのフィードバックを集約。来年1月以降にそれらを反映させたサービスに拡充し、本格展開を行うことで一層の生産性向上を図る。

サービス導入にあたっては生成AIを使用するために必要な、生成AIに指示を与えるために入力する文章である「プロンプト」や、注意事項などについて解説する入門セミナーを実施。社員同士で活用事例を共有するためのコミュニティを開設するなど、社員一人ひとりがAIへの理解を深めながら積極的に活用できる環境整備を推進していく。

本年8月には帝人グループ内で生成AIを適切に使用するための「生成AIガイドライン」を策定、法令違反や情報漏えいなどのリスクを抑制するためのルールづくりを行っている。

帝人グループでは、イノベーション創出のための重点施策としてデジタル・IT技術の活用を積極的に推進。今回の独自仕様の生成AIサービス導入は、その一環として位置付けられている。