2023年12月10日

住友化学
部門横断のプロジェクトチーム設置

構造改革を加速

住友化学(岩田圭一社長)は、抜本的な構造改革を含む次期中期経営計画(2025~27年度)の策定・推進を加速する目的から、経営会議の下部組織として、「構造改革クロスファンクショナルチーム」を12月1日付けで設置した。

住友化学は現在、創業以来の極めて厳しい事業環境に直面しており、全社的に強い危機感を持って、短期・中長期の両面で業績改善を推進。24年度の確実なV字回復と、構造改革の基盤となる財務体質強化を目指した「短期集中業績改善策」を迅速に実行するとともに、一層の改善策の積み上げにも取り組んでいる。こうした短期的な取り組みと並行して、次の世代にも存在感のある企業への変革を図る目的から「抜本的構造改革」にも着手している。

今回設置されたクロスファンクショナルチームは、社長をリーダーとして、事業部門やコーポレート部門という組織の枠組みを越えた全社横断的なメンバーで編成、短期集中業績改善策のアクセル、加えて「新生スペシャリティケミカル企業」を目指す第一歩となる次期中期経営計画策定・推進のエンジンとしての役割を果たす。具体的には、従来の成長モデルや事業部門の枠にとらわれない、聖域のない議論を通じて、事業最適から全社最適への視点によって、事業再構築と新たな成長ドライバーを見極め、スピード感をもって実行プランへと結実させていくことをミッションとする。

これらの取り組みを通じて検討された施策は経営会議において答申され、取締役会の審議を経て、新中期経営計画として2024年度央に公表される予定。

住友化学は、今後もステークホルダーの信頼と期待にこたえる目的から、全社一丸となって変革に取り組んでいく。