2023年12月25日

ブリヂストン
“ENLITEN”搭載レグノ

国内市販用初商品
EV時代の新プレミアム

ブリヂストン(石橋秀一Global CEO)は、静粛性・乗り心地・運動性能などといったタイヤに求められる基本性能を進化させることによって、深みを増した空間品質と磨き抜かれた走行性能を提供する乗用車用プレミアムブランド商品「REGNO GR―XⅢ(レグノ ジーアール クロススリー)」来年2月より発売する。“EV時代の新たなプレミアム”と位置付ける商品設計基盤技術“ENLITEN”を国内市販用乗用車向けタイヤとして初搭載。モノづくり基盤技術「BCMA」と融合させ、タイヤ性能とともに環境性能を高レベルで両立することによって、持続可能な社会実現への貢献、顧客価値・社会価値を提供していく。発売サイズは51サイズ、うち26サイズは来年2月、25サイズは3月発売。

レグノGR―XⅢは1981年の登場以来、一貫して提供してきた「REGNO」ブランドの価値である「GREAT BALANCE」を、ENLITEN技術を搭載することによって新次元へと進化させ、〝新たなREGNO FEELING〟の提供を可能とした。新ゴム〝GR―tech Silentゴム〟を搭載することで路面からの振動を吸収し、ロードノイズを低減。歴代のREGNOで進化し続けてきたグルーブの歩みを継承し、〝3Dノイズ抑制グルーブ〟が、シングルブランチ型消音器と、突き通しサイプによって音圧減だけでなく、音の周波数を変えることで人間が気になりにくい音へのチューニングを達成した。〝GR―tech Silent構造 GR―tech Motionライン〟を取り入れることで、新ケースラインにより十分な張力剛性と最適な接地形状を実現。静粛性と環境に配慮した構造設計で従来よりも軽量構造を確保しており、構造に起因するロードノイズを人間が気になりにくい音質にチューニングしている。穏やかながらも心地よいハンドリングと揺れの少ない快適な走行性能を実現、静粛性については、従来品である「REGNO GR―XⅡ」と比較して荒れたアスファルト舗装路で12%、スムーズなアスファルト舗装路においては8%低減されている。

REGNOのコア・コンセプトである静粛性に加え、〝ULTIMET EYE〟によるタイヤ接地面に発生するコーナリング力分布のシミュレーションと、計測・可視化技術の最適化により高い操縦安定性を実現。ハンドリング性にもエッジを効かせることで、静か、やわらか、安らか、気持ちよい、滑らかというREGNO史上かつてない空間品質と、質の高い乗り味を両立させているREGNO FEELINGをENLITENによる究極のカスタマイズで実現している。顧客やドライバーに対して一段と深みを増した空間品質による静粛性や、磨き抜かれた走行性による走りそのものを楽しむ体感をもたらせることができるものと考えており、国産車はもちろん、輸入車やBEV(バッテリー式電気自動車)といった幅広い車種に、新たなREGNO ELLINGの価値を提供する。同社では、レグノGR―XⅡをブリヂストンの考えるプレミアム商品として位置付けており、より多くの顧客やドライバーの嗜好にこたえていく。

ENLITENによる「究極のカスタマイズ」を支えている要素技術が、モノづくり基盤技術であるBCMAで、同社ではBCMAにより、一件一葉ではなく、タイヤ部材のモジュールを異なる商品間で共有することにより開発・サプライチェーンを効率化し、開発・生産におけるアジリティを向上させながら、コストの最適化や環境負荷の低減を実現していく。このモジュール自体も、ENLITENによってエッジを効かせた性能を発揮できるように独自に進化。環境性能については、従来品同等の低燃費性能に加え、ISCC PLUS認証に基づいたマスバランス方式によって再生資源や再生可能資源を原材料の一部(合成ゴム)に用いるなど、カーボンニュートラル化およびサーキュラーエコノミーの実現に貢献している。

ENLITENは、従来のタイヤ性能を向上させた上で、タイヤに求められる多様な性能を顧客やドライバーごと、モビリティごとにカスタマイズする商品設計基盤技術で、顧客やドライバーに寄り添い、タイヤへのニーズやウォンツを叶えるだけでなく、顧客やドライバーをインスパイアさせる性能にエッジを効かせ、顧客やドライバーが想像もできなかった新たな価値を究極のカスタマイズで実現する。

モノづくり基盤技術であるBCMA(Bridgestone Commonality Modularity Architecture)」は、タイヤを構成するモジュール(部材)を3つに集約し、異なる商品間で共有することで、開発・生産を含むサプライチェーンをシンプル化。開発・生産におけるアジリティを向上させながら、コストの最適化や環境負荷の低減を実現。革新材料・構造によってモジュールを進化させることによって究極のカスタマイズを支える。

発売サイズと価格(カッコ内)については、2月発売は、245/35R20  95W XL(10万1200円)~195/65R15  91H(2万6730円)。3月発売は、275/35R20  102W XL(10万8350円)~205/60R16  92V(3万2670円)。