2023年12月30日

バンドー化学
「抜去アラート」販売開始

C―STRETCH活用

バンドー化学(植野富夫社長)は、同社が独自開発した伸縮性ひずみセンサ「C―STRETCH」を用いたヘルスケア機器である抜去動作検知システム「抜去アラート」の販売を開始した。

近年、高齢化社会が進展し、透析患者における認知症患者の割合が増加。透析患者が無意識に透析針を抜去(引っ張り抜き取る)してしまい、重大な事故につながるケースが発生している。透析の現場では、抜針による出血を検知する機器は存在するものの、出血前に検知したいという切実な要望があった。同社では、こうしたニーズにこたえる目的から伸縮性ひずみセンサC―STRETCHを活用した抜去動作検知システムの抜去アラートを開発。抜去アラートは、人工透析における透析回路(チューブ)に取り付け、患者の無意識の抜去行動や意図しない引き抜きを素早く検知し、警報音と光で知らせる機器で、抜針を未然に防止。患者や介護者、家族、医療従事者などにとってより安心して人工透析治療を行えるよう、医療安全に貢献する。抜去アラートは、設定したしきい値を超えた場合、警報音と光で警告。伸び縮みの微少な変化を検知し、透析針の抜き取りや固定具を外す動作の未然防止が期待できる。

同社では、今後も医療機器・ヘルスケア機器領域における社会的ニーズにこたえる新製品を継続して投入していく。