2024年1月20日

住友ゴム工業
タイヤ含む車両全体の故障予知ソリューションサービス

車両故障予知会社
ベンチャーへの出資で加速

住友ゴム工業(山本悟社長)は、トータルフリートマネジメントサービスの実現に向け、AIを活用した車両故障予知ソリューションサービスを提供する米国のベンチャー企業であるViaduct(バイアダクト)社(デイヴィッド・ハッラークCEO)に出資した。Viaduct社は、既に共同実証実験を開始しており、今回の出資により、戦略的パートナーシップをさらに強化。タイヤを含む、車両全体の故障予知ソリューションサービスの展開を加速させる。

タイヤ以外の車両部品の故障予知を行うViaduct社のAIを活用した車両故障予知ソリューションサービスならびに、住友ゴム工業独自のセンサーレスのセンシング技術「センシングコア」で得られたタイヤの解析データを組み合わせることによって、車両全体の状況の把握を実現。トータル車両故障予知ソリューションサービスの提供によって、フリート事業者および自動車メーカーが抱える課題に対し、走行時の安全性向上、車両稼働率の向上、メンテナンスコストの削減が期待できる。

住友ゴム工業では、CASE/MaaSに対応する高い安全性能・環境性能を実現する目的から、タイヤ開発および周辺サービスの開発コンセプトである「SMART TYRE CONCEPT」を構築。その周辺サービスの中核を担うセンシングコアの導入を進める目的から、Viaduct社との共同実証実験を通して、フリートや自動車メーカーと連携を図っていく。2020年代後半には、メンテナンス・保険・リースなどを組み合わせたトータルフリートマネジメントサービスの展開を目指す。