2024年2月29日

日本ゼオン
山口県周南市でネーミングライツ取得

公共施設では同社初

日本ゼオン(豊嶋哲也社長)は、徳山工場の所在地である山口県周南市の周南市総合スポーツセンターおよび周南市庭球場のネーミングライツ(施設命名権)を取得した。同社が公共施設の命名権を取得するのは今回が初めてとなる。

周南市シビック交流センターで行われた契約締結式では、周南市の藤井律子市長と日本ゼオンの豊嶋社長が契約書を取り交わし、新たなネーミングライツ名称を披露した。今年4月1日から、周南市総合スポーツセンターは「ゼオンアリーナ周南」、周南市庭球場は「ゼオンアリーナ周南庭球場」の愛称となる。契約期間は2029年3月31日までの5年間。

日本ゼオンは21年にスタートした中期経営計画において、注力すべきSDGsの一つに〝すべての人に健康と福祉を〟のゴールを掲げ、積極的に「健康経営」に取り組んでいる。また、徳山工場と地域との共生を第一に考え、市民がスポーツを通じて心身の健康を保ち、活き活きと輝ける場の提供に貢献し、周南市のさらなる発展に寄与したいと考え、今回のネーミングライツに応募した。

今回決定した愛称の「アリーナ」は、各地域の代表的なスポーツ・エンターテイメント施設の呼称として使われており、日本リーグや全国大会を誘致する同スポーツセンターにふさわしく、利用する市民にもシンプルで呼びやすいことから命名された。日本ゼオンでは、隣接するテニスコートも含めた一帯がゼオンアリーナ周南という愛称で親しまれ、定着することを願っている。

周南市総合スポーツセンター(ゼオンアリーナ周南)は周南緑地公園内にあり、2つのアリーナを有する山口県下有数の規模を誇る広大な体育館。大規模イベントの会場となるほか、実業団やプロリーグの試合も毎年開催されている。市外・県外からの利用者も多く、にぎわいの創出や地域経済活性化に寄与し、周南市のスポーツコンベンションの拠点施設として位置付けられている。

周南市庭球場(ゼオンアリーナ周南庭球場)は総合スポーツセンターと同じく、周南緑地公園内にある庭球場で、中国大会などの大規模大会が開催されるほか、ナイター照明があり夜間の使用が可能なため、部活動やクラブ等の団体の練習にも使用されている。

施設の概要はゼオンアリーナ周南がメインアリーナ(収容人員7575人)、多目的ホール(同2853人)、弓道場、会議室、カルチャールーム、軽食喫茶室。ゼオンアリーナ周南庭球場は砂入り人工芝コート18面(夜間照明10面)、練習コート1面、管理棟。

同社では今後も安定・安全な操業を継続しながら、地域の活性化に貢献していく。