住友ゴム工業
「e.エナセーブSPLT58」
国内EV向け市販タイヤ第2弾
住友ゴム工業(山本悟社長)は、国内EV向け市販タイヤの第2弾商品として、DUNLOP(ダンロップ)史上最高レベルの低燃費(電費)性能を実現したEV小型トラック向けリブタイヤ「e.ENASAVE SPLT58(イー エナセーブ エスピーエルティーゴーハチ)」を、3月1日から発売する。リブタイヤは走行安定性・排水性・横滑りのしにくさに寄与する直線またはジグザグの連続した溝(リブパターン)を持つタイヤ。
世界的な脱炭素化の流れを受け、自動車メーカー各社でのEV小型トラックの生産台数は増加することが予想されている。この流れに対応し、e.ENASAVE SPLT58はEVの課題である一回の充電で走れる航続距離を伸ばすことに加え、専用バッテリー搭載による車重増によるタイヤ摩耗を抑えることを目的に開発された。トレッド幅とショルダープロファイルを最適化した「低燃費ショルダープロファイル」によって、余分なゴムを削減するとともに、トレッド部のゴムに低燃費配合を採用した。さらに、製造時にトレッド部の表面に残るスピューを金型技術でなくすことで新品時の路面との摩擦を軽減する。これらの異なるアプローチを組み合わせることで、低燃費(電費)性能に寄与する転がり抵抗係数を同社従来品DUNLOP「ENASAVE SPLT50M(ゴーゼロエム)」比で21%低減した。
また、タイヤ幅方向の輪郭であるトレッドラジアスとタイヤ骨格であるケースラインを最適化する「荷重ロバスト性向上プロファイル」によって高荷重領域から低荷重領域における接地形状の変化を抑制し、トレッド面が均一に摩耗する。加えて、周方向のサイプをなくす「高剛性パターン」と、深さ方向に振幅を持たせた「3Dサイプ」を採用することにより、ブロック剛性を向上させるともともに、リブエッジに丸みを持たせる「球面リブ」でリブエッジの接地圧を低減する。これらの技術を組み合わせることで、優れたライフ性能を実現。本来、背反する低燃費性能とライフ性能を高次元で両立させた。
デザイン面については、DUNLOPロゴをはじめとする各刻印には凹文字を採用、文字内には微細なセレーション加工が施されている。サイズ表記も拡大することでサイドデザイン全体の視認性を高め、これまでにない存在感を創出する。
発売サイズは205/85R16 117/115N、205/80R17・5 120/118Nの2サイズで、価格はオープン価格。