2019年12月25日

JATMA
2020年国内需要見通し

前年並みもしくは微減と予測

2020年自動車タイヤ国内需要見通し

日本自動車タイヤ協会(JATMA、清水隆史会長)は12月12日、東京都港区の同協会会議室において「2020年自動車タイヤ国内需要見通し」について発表した。

 前提条件として経済環境の見通し、自動車産業の動向を予測。実質経済成長率は19年見込みで1・0%、来年の予測で0・3%と分析し、今年より来年の経済が冷え込むと判断した。その上で自動車の生産台数については、今年の見込みが前年比1%減の964万4000台、来年の生産も953万4000台と若干の変化予想にとどめた。国内販売台数については、今年は同1%減の519万5000台、来年は今年より2%減と微減の510万6000台。輸出台数については今年は前年並みの483万6000台、来年も同レベルの482万4000台を見込んでいる。

 自動車タイヤの需要動向においては、国内の新車用タイヤの需要動向は今年の見込みが同1%減の4396万8000本と、前年実績のレベルをほぼ維持した。来年の予測については、今年の見込み並みの4330万3000本。このうち乗用車用の今年の見込みは3729万本、来年の予測は3691万1000本でほぼ変化なし。小型トラック用については、今年の見込みが同1%増の537万本、来年の予測が同4%減の513万本で減少すると読んだ。トラック・バス用については、今年の見通しで同2%減の130万8000本、来年の予測が同3%減の126万2000本で低調に推移すると見ている。

 市販用タイヤ(メーカー出荷需要動向)については、四輪車合計で今年の見込みが同2%減の6999万7000本、来年の予測は同1%減の6932万本で、わずかに漸減傾向。季節ごとの内訳では夏用タイヤの今年の見込みが同1%増の4613万4000本、来年の予測が同1%減の4582万本。車種別では乗用車用の今年の見込みが同2%減の5092万1000本、来年の予測が同1%減の5030万4000本。このうち夏用タイヤの見込みが同1%増の3403万本、予測が同1%減の3369万2000本、冬用タイヤの見込みが同8%減の1689万1000本、予測が同2%減の1661万2000本で冬用に関しては漸減傾向を呈している。小型トラック用の今年の見込みは同3%減の1357万9000本、来年の予測が前年並みの1353万9000本。このうち夏用の見込みが前年並みの916万本、来年の予測も前年並みの917万7000本、冬用については見込みが同7%減の441万9000本、予測が同1%減の436万2000本。トラック・バス用の今年の見込みが前年並みの549万7000本、来年の予測が前年並みの547万7000本。このうち夏用の見込みが同1%増の294万3000本、予測が前年並みの295万1000本、冬用については見込みが同1%減の255万4000本、予測も同1%減の252万5000本と推定した。

 市販用タイヤにおける販社販売における需要分析によると、全種で増加に転じ、四輪車合計で同1%増、来年については四輪車合計ではほぼ前年並みと予測した。冬用タイヤについては今年は前年が高水準であったため、四輪車合計で同7%減と見込んでおり、来年は上期が前年を下回ると予測し、四輪車用計で同1%減と見通した。