2020年4月5日
住友ゴム
「臭気低減天然ゴム」開発
非ゴム成分分解を抑制し臭気低減
住友ゴム工業(山本悟社長)は、天然ゴムの臭気発生原因を特定し、臭いを大幅に抑えた「臭気低減天然ゴム」を新たに開発した。
今回開発した臭気低減天然ゴムは、同社のタイにおける天然ゴム加工工場において、原材料の加工工程に独自手法を導入。臭気発生原因となる、原材料中のタンパク質や脂質などといった非ゴム成分の分解を抑制することで、大幅な臭気低減を実現した。今回の手法の確立により、天然ゴム加工工場のみならず、タイヤ製造工場などの臭気問題解決への貢献が期待される。
同社では、世界的な環境意識の高まりに対応する目的から、天然ゴムの改質や高機能バイオマス材料を活用したタイヤ性能向上に取り組むなど研究開発を推進。特に天然ゴムは、タイヤ原材料の重量構成比で約30%と大きな比率を占めており、天然ゴムを取り巻く課題解決に率先して取り組んでいる。