ブリヂストン
建設・鉱山車両用タイヤ「ブリヂストン・マスターコア」発表
“断トツの新商品”として発表
ブリヂストン(石橋秀一CEO)は、鉱山の生産性向上に貢献する建設・鉱山車両用タイヤ(以下、ORタイヤ)「ブリヂストン・マスターコア」(以下、マスターコア)を発表した。マスターコアは、他の性能を犠牲にすることなく強じんな耐久性能を実現し、利用者ごとに異なる鉱山の現場やオペレーションの計画に合わせて〝カスタマイズ〟することにより、最適な性能の提供が可能。同社が満を持して市場に送り出す〝断トツの新商品〟で、タイヤの機能的な価値の選択が可能なカスタマイズを通じて、その性能を最大限に発揮し、車両稼働時間の最大化や車両運搬効率の向上といった利用者の生産性向上に貢献する。
世界の大規模な鉱山現場では車両の稼働時間を最大化するとともに、一度の車両の稼働によってより多くの鉱石を少しでも速く運搬することで車両運搬効率を向上させることが、生産性向上のための重要な課題。同社では〝断トツ商品〟〝サービス〟〝サービスネットワーク〟といったタイヤデータやモビリティデータをリアルに活用し、デジタルを掛け合わせて提供することで、利用者の課題を解決するとともに、資源生産性向上などの社会価値の拡大に貢献する鉱山ソリューションを推進している。
マスターコアは、内製スチールコードをはじめとした素材、構造、製造技術を含む同社独自の新技術を結集、断トツの高耐久性能を実現させた強じんなタイヤで、鉱山用ソリューションの基盤を支える。特長としては、同社独自のスチールコードコーティング技術「メタル・サーフェス・コーティング・テクノロジー」をタイヤの骨格部材に搭載。従来、ゴムに配合していた接着触媒をスチールコードの回りにコーティングすることで、スチールコードとゴムの接着力を画期的に向上させた。同社が独自に開発し、生産している内製の防錆(せい)スチールコードに加え、接着触媒を大幅に低減することで、ゴム自体の強度を格段に向上させた新ゴム配合技術を採用している。空気の流れを制御し、タイヤ踏面を冷却する空冷技術を搭載したタイヤパターンを取り入れた。
鉱山車両のオペレーションは使用者ごと、鉱山現場ごとに異なり、同じ鉱山現場であっても走行ルートが違うことでタイヤに求められる性能は異なる。マスターコアは革新技術を基盤として、鉱山の現場やオペレーションの計画に合わせて〝速く走れる〟〝多く積める〟〝長持ちする〟〝壊れない〟〝補修が少ない〟といったそれぞれに異なる使用者のニーズにこたえる商品ラインアップをそろえている。同社は、さまざまな条件での使用者の課題を深く理解した上で、ニーズに沿ったマスターコアのカスタマイズや最適な使い方を提案し、使用者の課題を解決する。既に世界中の主要な鉱山の現場から、テストマーケティングにおける評価、好評を獲得。超大型の63インチより展開を始めており、来年以降順次販売を拡大していく。
同社ではマスターコアにおいて、既に世界各地に展開しているORタイヤのスペシャリストであるソリューションエンジニア、さらにはそれを支えるマイニングソリューションセンターを通じた現場密着のサービス、iTrackソリューション事業という〝リアル〟と〝デジタル〟を掛け合わせたサービスを提供することで、将来に向けた鉱山オペレーション全体を支えていく展開を目指す。
これらのソリューション事業を通じて得られるデータや、知見を社内へ継続的にフィードバックすることで、さらなる断トツ商品の開発、サービスの拡充、独自の摩耗予測・耐久予測の精度を高めるなど、一段と高い価値を提供する。このスパイラルアップを拡大・加速することで社会や消費者に対して、より高い価値を提供していく。