2020年12月25日

ＴＯＹＯ　ＴＩＲＥ
セルビアの乗用車用タイヤ新工場で起工式開催

新工場完成予想図
新工場完成予想図

ＴＯＹＯ　ＴＩＲＥ（清水隆史社長）および同社生産子会社で、乗用車用、ＳＵＶ用、ライトトラック用ラジアルタイヤの製造・販売を手掛けているトーヨータイヤセルビア（代表・栗林健太氏）は１２月１５日、セルビア・インジヤ市の新工場建設予定地において起工式を開催した。

清水社長のあいさつ
清水社長のあいさつ

起工式には、アレクサンダル・ヴチッチセルビア共和国大統領、ヴラディミール・ガクインジヤ市長、勝亦孝彦駐セルビア特命全権大使など約４０人が参列し、工場建設工事の安全を祈願した。本式典は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策をとりながらの開催となり、清水社長は国内からリモートで参加した。

ヴチッチ大統領のスピーチの様子
ヴチッチ大統領のスピーチの様子
鍬入れ式
鍬入れ式

あいさつに立った清水社長は「この工場で生産される製品の多くは、将来、ドイツの新Ｒ＆Ｄセンターで設計・開発される予定。当社はヨーロッパでの地産地消を進めていく」と、欧州初の同社工場での生産稼働に向けて意気込みを述べた。また、臨席したヴチッチ大統領からは「この投資は、セルビアにとって言葉に表せないほどの非常に重要で価値のあるもの。ＴＯＹＯ　ＴＩＲＥの進出を支援して頂いた日本とわが国の人々に最大級の敬意を表したいと思う」と感謝の言葉が送られた。

同社は差別化された付加価値の高い製品を強みとし、北米市場を基軸にグローバルでの事業展開を推し進めている。同社８番目の生産拠点となるセルビア工場は、グローバルな成長戦略を実現する第一歩と位置付けられており、昨年１１月に開設された欧州Ｒ＆Ｄセンターと連携してコスト競争力と高い技術力を追求していく。

同工場では、２０２２年４月からタイヤ生産の稼働を始め、翌２３年夏には年産約５００万本（乗用車用タイヤ換算）のタイヤ生産体制を確立する計画。

【新工場概要】
▽建設予定地=セルビア・ヴォイヴォディナ自治州インジヤ市▽敷地面積=約６０万㎡（約１５０エーカー）▽投資額=約４８８億円（３億９０００万５０００ユーロ）▽生産品目=乗用車用、ＳＵＶ用、ライトトラック用ラジアルタイヤ▽従業員数=約５８０人

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