東部工業用ゴム製品卸商業組合
賀詞交歓会
次の50年を見据え着実に
東部工業用ゴム製品卸商業組合(山上茂久理事長)は23日、東京都千代田区の帝国ホテルで「商工・関連団体新年会」を開催した。
新年の幕開けを祝い合う会合には組合員・賛助会員・来賓など総勢259名が出席。開宴に先立ち、あいさつに立った山上理事長は「不透明感は引き続き漂っているものの、今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催される。昨年より良い年になるよう、商工一体となって頑張っていきたい。組合活動については、昨年は組合設立40周年の行事を皆さんのご協力の下、挙行することができた。運営面では若手の方々にも参加して頂き、組合事業への理解も一層深まり、将来に向けた基盤づくりもできつつあると感じている。今後も次の50年を見据え、着実に活動を遂行していきたい。
従来の活動を踏襲しながらも、時代に沿った新しいアイデアを積極的に取り入れて事業を活性化させていく。中心になるのは支部活動・部会活動であり、研修会・勉強会、見学会、親ぼく行事、情報調査事業などを引き続き実施する。特に今年は隔年開催の商品展示説明会を6月24日に浅草(都立産業貿易センター・台東館)で予定しており、情報交換の場やビジネスマッチングの機会として、さらにバージョンアップを図っていきたい」と、今後の組合活動への意気込みを述べた。
引き続き、令和2年の組合綱領の発表が行われ、今年はサクラ産業の小堀純一社長が創案した〝組合の英知を結集して令和時代を明るく切り拓いていこう〟が選ばれた。小堀社長は「今年は大宮氷川神社に初詣に行き、おみくじで初めて大吉を引いた。そのご利益が早速あって、綱領が当選との連絡を頂いた」と喜びの言葉を述べた。
引き続き、来賓を代表してあいさつに立った日本ゴム工業会の池田育嗣会長は「わが国のゴム産業を取り巻く環境は市場、生産拠点のグローバル化が進む中で世界経済や政治動向などに大きく左右される状況になっている。また主要需要業界である自動車産業をはじめ大きな変化の時代を迎えているが、ゴム製品も時代に対応し、ニーズをとらえた製品を生み出していく必要がある。日本のゴム製品の技術面・品質面での優位性を保持していくためには、これまで以上に創意工夫が必要となり、世の中に必要とされる諸外国に負けない製品を造っていかなければいけない。そのためには、これまで以上にお客様とコミュニケーションを密にしていく必要があり、お客様に最も近い場所で事業を展開する皆様との連携、情報のフィードバックがますます重要となる。日本のゴム産業が発展していくために、車の両輪のようにメーカーと商社が力を合わせて前進していきたい」と今後も商工が一丸となって厳しい環境を打ち破っていく姿勢を強調した。
乾杯の発声は同組合の西山博務相談役が行い、新年の門出を飾るにふさわしいにぎやかな祝宴がスタートした。