リケンテクノス
抗ウイルスフィルムの新グレード上市
表面のウイルス数を大幅に減少
リケンテクノス(常盤和明社長)は、抗ウイルスフィルム「リケガードフィルム」の「リベックス」グレードを新たに上市した。リベックスグレードは抗菌・抗ウイルス性および安全性を認証するSIAAマークを取得した世界で初めてのウィンドウフィルム。SIAAマークの取得には、抗ウイルス・抗菌処理が施されていない従来製品と比較して、菌の増殖割合が100分の1以下でなければならないなど、厳しい規格を満たすことが必要となる。
同社のコーティング技術を応用することによって高い透明性を持たせながら、フィルム表面のウイルスの数を大幅に減少させることが可能。ウィンドウフィルムとしても、モバイル端末などのディスプレイ表面の保護用途としても使用できる。
現在、世界各地で感染が拡大している新型コロナウイルス、アメリカにおいてはインフルエンザウイルスも猛威をふるっており、抗ウイルス製品に対する社会的ニーズが高まっている。主な感染経路として接触感染が挙げられるが、多くはウイルス付着物に手で触れた後に口や鼻などを触ることで感染するとされており、ウイルスに触れるリスクを減らすことが重要となっている。しかしながら、さまざまな物に素手で触れないようにすることは困難。中でもスマートフォンは今や生活必需品となり毎日触ることが当たり前になっているが、実は目に見えない菌やウイルスが多く存在しており「スマートフォン表面にはトイレの18倍細菌が存在する」という米国の研究データも報告されている。また公共施設のタッチパネルなどは不特定多数の人が触るため、感染のリスクはさらに高いと言われている。
リケガードフィルムのリベックスグレードを貼ることにより、付着したウイルスの数を大幅に減少させ、日常生活の中での感染リスクを軽減させることができる。耐傷つき性にも優れるため、モバイル端末のディスプレイ表面のほかにも病院や学校、介護施設の窓、タッチパネル、案内板、電車の窓、食品ケースなどのウィンドウ面などのさまざまなシーンに展開できる。
さらに、表面の硬度を上げたリケガードフィルムの「リプティ」についてもSIAAマークの取得準備が進められている。