2020年4月15日

ミズノ
人工羽根のバドミントンシャトル開発

初の国内大会公認
水資源節約、作業環境改善

ミズノ(水野明人社長)は、人工の羽根16本を使った合成球として初めて日本バドミントン協会の大会公認球(2020年度検定審査合格品)となった、人工羽根バドミントンシャトル「テックフェザー03」を、全国のミズノバドミントン品取扱店で4月から順次販売する。

ミズノでは水鳥の羽根を使った天然素材に置き換わる人工羽根の開発を長年進めてきたが、テックフェザー03はより天然シャトルに近い飛翔性能を実現。人工羽根の「ブレードフェザー」の採用により、適度な減速性と安定した飛翔性を発揮する。スマッシュ時の減速率の差が1・0%未満と天然シャトルとほぼ同じとなった。世界のトップレベルの選手による実打比較でも、天然シャトルとほぼそん色ない飛翔性能が感じられているとの評価が得られている。シャトルに16本ある軸の形状をI型に成形することによって軸自体の剛性が向上している。羽根表面には高強度合成繊維の不織布が採用されており、スマッシュ等、ラリー中の強打による変形を抑え、天然シャトルに比べて約2倍の耐久性を有している。素材は合成樹脂、合成繊維、コルク、種類は適正温度タイプ2,3,4,5。価格(税別)は1ダース4300円。発売から一年間でグローバルにおいて3万6000ダースを販売目標として掲げている。

水鳥の羽根は採取後、羽根の洗浄、消毒、脱色が必要となり多量の水を使用するが、人工シャトルの製造工程ではその工程が無くなる上、洗剤の使用も回避できるため、水資源の節約にもつながる。さらに、天然羽根の除菌工程をなくすことで、工場作業者の作業環境改善の改善にもつながっている。

同社では今後、合成球初の大会公認球として各種大会での使用促進活動も進めていく。
【テックフェザー03特設サイト】https://www.mizuno.jp/badminton/tech-feather/