2020年7月25日

ブリヂストン
エンライトン採用タイヤがフォルクスワーゲンの電気自動車に装着

環境・運動性能を両立させる技術

ブリヂストン(石橋秀一CEO)が開発した環境性能と運動性能を両立するタイヤ技術「エンライトン」が、フォルクスワーゲンの新しい電気自動車「ID.3」のタイヤに採用される。エンライトンは、タイヤ重量を大幅に軽量化し、省資源化やタイヤの転がり抵抗を大幅に低減するタイヤ技術で、環境負荷を低減するとともにハンドリングなどの運動性能との両立を可能にする。

この技術は、3次元形状革新サイプと新形状のパターン、接地形状最適化により、運動性能や摩耗性能を維持しながら約30%転がり抵抗を低減し、ガソリン車の走行時にCO2排出量の削減を可能にする。電気自動車の場合はバッテリー寿命を大幅に延ばし、ドライバーが一度の充電で走ることができる航続距離の延長に貢献する。従来品対比約20%の軽量化により、タイヤ1本当たりの生産に必要な原材料を約2㌔㌘削減する環境負荷低減効果も期待できる(タイヤサイズ225/40R18での比較)。

今回のID.3のタイヤ開発においては、環境性能と運動性能を両立するタイヤ技術であるエンライトンと、新しいコンパウンドの配合技術を最適に組み合わせることで、グリップの維持と摩耗性能の向上に成功。大幅な転がり抵抗の低減に加え、ウエットおよびドライ路面での運動性能やブレーキ性能、長く使うための耐久性能すべてにおいてのフォルクスワーゲンの高い要求レベルを達成している。

環境性能と運動性能を両立するタイヤ技術のエンライトンは、進化するモビリティ社会に貢献し、人々への価値向上を可能にする、ブリヂストンの持続可能な事業戦略を支える基盤技術の一つ。ブリヂストンは、今後もイノベーションと先進技術、画期的なソリューションを通じて事業と環境保全を両立しながら顧客価値を提供し、人々がより快適に移動し、生活し、働き、そして楽しむことに貢献していく。