豊田合成
宮城県に内外装部品の新工場設立
大型樹脂塗装製品
東北地域での生産を強化
豊田合成(小山享社長)は、東北地域での自動車部品の生産体制を強化する目的から、顧客であるトヨタ自動車東日本(宮内一公社長)が所在する宮城県黒川郡大衡村に新工場を設立する。新工場は、同社の生産子会社であり、宮城県栗原市に本社を置く豊田合成東日本(森川聡社長)の分工場として設立、本年4月に着工し、来年の夏ごろからラジエータグリルなど大型の樹脂塗装製品の生産を開始する。
同社では、トヨタ自動車グループが中部・九州に次ぐ国内第三の自動車生産地と位置付けている東北において、これまでエアバッグやウェザストリップなどの生産を行ってきた。今回、新たに内外装部品を生産する自社工場を設立し、同社の主要製品の生産体制を強化することによって、コンパクトカーを世界中に供給する同地域でのモノづくりを支えていく。
新工場の設立により国内生産3極体制を充実させ、同社が国内の他地域から供給していた大型の樹脂塗装製品を、顧客の近隣で生産することによって競争力の向上を図る。
同社グループで国内15番目となる新工場は、最新の塗装設備や協働ロボットなどの導入によって効率的なモノづくりを追求し、再生可能エネルギーの活用など、環境にも配慮した最先端工場として設立される。
同社では、今後も顧客のニーズに対応し、持続的な成長の実現を目指していく。
【新工場概要】
▽工場名=豊田合成東日本大衡工場
▽所在地=宮城県黒川郡大衡村松の平二丁目10-2
▽面積=土地約3万4000㎡、建屋約8300㎡
▽生産品目=内外装部品(ラジエータグリルなど)
▽従業員数=約40人(稼働開始時)
【豊田合成東日本の概要】
▽所在地=本社工場・宮城県栗原市高清水大沢3-3、岩手工場・岩手県胆沢郡金ヶ崎町西根森山1-1
▽設立=2013年1月
▽資本金=4億9000万円
▽従業員数=244人(20年12月現在)
▽売上高=約34億円(19年度)