アシックス
女性向けライフスタイルブランド「UNOHA」ローンチ
D&Iの取り組みの一環
5年で50億円目指す
アシックス(廣田康人社長)は、サステナブルな女性向けライフスタイルブランドとして「UNOHA(ウノハ)」をローンチし、3月9日に東京都渋谷区のバツアートギャラリーにおいて記者発表会を開き、廣田社長、千田伸二常務執行役員、Women’s Creatiⅴe Studioマネジャーの三浦亜友さんが登壇した。同ブランドは同社が掲げる「ダイバーシティ&インクルージョン」(D&I)の取り組みの一環として、女性社員によるプロジェクトが発足し、ウノハが誕生した。
同社は昨年10月、〝だれもが一生涯運動、スポーツを通じて心身ともに健康でい続けられる社会の実現に貢献していきたい〟との思いを込めた2030年までの10年間の長期ビジョン「ビジョン2030」を策定。ここでの戦略目標の一つとしてデジタルを挙げており、ウノハでもデジタルを展開の中心に備える。もう一つの戦略目標は事業活動を通じたサステナブルな社会の実現で、30年にはCO2排出量を製品当たり55%削減することを目指している。
初めに廣田社長が「今回発表の新ブランド・ウノハは、女性を中心としたチームによるウィメンズファッションへの参入という新たなチャレンジであると同時に、デジタルとサステナビリティを中心に添えた大きな成長の一歩でもある。気軽に身にまとい、スポーツでもふだんの生活も楽しんでいけるそういった人々の日常に寄り添ったブランドとして育てていきたい」と新ブランドについて述べた。
続いてプロジェクトに携わった千田常務執行役員が「女性のお客様へアプローチすることを目指してスタートした本取り組みは、新たにウィメンズブランドを立ち上げる挑戦となった。新しい気づきも多く、たくさんの収穫を得ることができ、確かな手ごたえを感じている。ウノハは今後ユニセックスラインの立ち上げや海外進出も視野に入れており、日本のみならず、世界中の人々に寄り添い愛されるブランドを目指し、5年で50億円の売り上げを目指す」としている。
三浦マネジャーは「ウノハはアシックスの創業哲学でもある『Sound Mind’ Sound Body(サウンドマインドサウンドボディ)』に基づきスポーツのシーンだけでなく、一人ひとりのライフスタイルに寄り添い、心と体のバランスを整えるお手伝いができればという思いからブランドを立ち上げるに至った」とブランドコンセプトを説明。アイコンが、卯の花の頭文字のUとブランド名の由来でもある卯の花がモチーフとなっていることなどについても説明を行った。
2021年春夏コレクションでは、レザーの端材によるリサイクルレザーとペットボトルリサイクルメッシュ素材を使用し、かかと部と中足部に衝撃緩衝材を採用し軽やかな履き心地を追求したスニーカーや、日本で初めてLWG認証を受けたタンナーで環境に配慮して作られたレザーを採用した、アーバンな装いにマッチするバッグ等を展開する。カラーパレットは、長きにわたって日本で親しまれてきた温もりを感じるソフトな色合いから成っている。
この後、会場にはゲストとしてモデルの河北麻友子さん、お笑い芸人コンビのぺこぱがウノハのアイテムを着用して登場し、着用した感想も交えトークを繰り広げた。
また3月5日からはECサイト(UNOHA公式オンラインサイトunoha-u.com)、期間限定ポップアップストアとして渋谷スクランブルスクエア2F Space2(東京都渋谷区渋谷2―24―12)で4月5日まで展開されている。