豊田合成
芦森工業と資本業務提携
セーフティシステム事業で技術開発等で協業
豊田合成(小山享社長)は消防用ホース、自動車安全部品、機能製品等の製造・販売を手掛けている芦森工業(本社・大阪府摂津市、鷲根成行社長)との間で、セーフティシステム事業に関する資本業務提携を行うことを発表した。芦森工業は1935年12月27日設立、資本金は83億8800万円(今年3月末現在)。
自動車産業は、CASEやMaaSと呼ばれる新領域での技術革新の進展など、大きな環境変化の中にある。自動車部品も環境変化への対応に加え、クリーンで安全な製品の提供を通じて豊かな社会づくりに貢献することが求められている。こうした状況に対応するため、豊田合成と芦森工業は相互の事業資産とノウハウを活用し、開発力および製品競争力を強化させることによって自動車の安全性能の向上に貢献していく。
今回、豊田合成と芦森工業の両社はセーフティシステム事業において、相互の事業資産とノウハウを活用して技術開発や生産、購買などの分野で協業体制を構築し、シナジー効果に競争力向上を目指すとしている。具体的には①自動車安全部品のシステムおよびコンポーネントの技術・開発領域における協業②両社の製造拠点の相互活用やモノづくりのノウハウの共有による生産体制および品質管理体制の強化③購買などの分野での協業体制の構築によるサプライチェーンの最適化など。
資本提携の内容については、豊田合成は日本毛織が保有する芦森工業の普通株式の一部である83万4100株(自己株式控除後の発行済み普通株式の13・89%)をToSTNeT―1での立会外取引により今月14日終値で取得している。