中部包装食品機械工業会
「2022中部パック」の記者説明会
来年4月は会場で
実開催において全力尽くす
中部包装食品機械工業会(生田涌希会長)は10月5日、来年4月に名古屋市港区のポートメッセなごやにおいて開催を予定している「2022中部パック」の記者説明会をオンラインで行った。包装・食品・製パン製菓、物流機械、衛生・環境・検査機器、包装資材、食品材料などの総合展で、今回のテーマは「『食×包×技術』~出会いの先に豊かな未来~」。進化し続ける日本の技術を、ものづくりの中心地である中部に集結して実施する。
説明会に先立って、あいさつに立った生田会長は「コロナ禍によって日本経済は大きな打撃を受けたが、国民の命と暮らしを守るために総合社会政策は着実に実行されており、経済環境をコロナ禍前に戻す取り組みが懸命に行われている。中部地区では2021年の半分以上の月日を重ねた現在、経済は緩やかながら回復に向かっており、自動車や飛行機だけでなく、一般産業においても復活を遂げようとしている。2年に一度のペースで開催している中部パックとしては、20年の開催は中止を余儀なくされたが、22年の開催に向けては、その実現のために新型コロナウイルス感染の徹底した予防対策を練っており、出展社や来場者などすべての関係者に対して有益な成果がもたらされるよう来年の4月まで、全員が一丸となって実際の開催に向けて力を尽くす。来場者の大半は食品関係者だが、食品分野も偏りが出ており、外食よりもテイクアウトが主流となり、パッケージの流通や労働者の雇用問題も食品業界を直撃している。効率化や自動化に向けた取り組みも不可欠な課題となっており、中部において少しでも多く最新情報に触れてもらうためにも、より多くの出展社を募っている。こういう時であるからこそ、全員で協力し、知恵を出し合うことによって業界発展に向けて取り組んでいきたい」と決意のほどを力強く述べた。
引き続き実行委員会の吉田眞治委員長が、開催に向けての準備の状況を説明。「前回は断念したが、昨年の秋ごろから新型コロナの感染者状況も減少傾向をたどっており、実行する側においても、感染予防を徹底することで来場者に安心して来てもらえる体制もでき始めている。今回のテーマからも伝えているように、われわれは消費者の皆さんが安心して口にして頂ける食品提供の体制づくりが使命と考えている。環境問題をも踏まえて前に進むことが肝要で、包装材料などにも注目が集まっている一方、SNSの普及から見栄えにこだわったパッケージに対する要求が高まるなど時代とともに大きな変化を遂げている。そうした流れに対して、ユーザーの今後の方向性を把握し、協力していくことで出展社にとって大きな成果が得られる環境づくりを行っていく。来場者の関心を呼ぶ数多くの企画も用意しており、来年の中部パックを全員で盛り上げていきたい」と意欲のほどを示した。
続けて実行委員の村田博樹氏が企画の概要などを説明。展示会場への来場者動員と新規需要の開拓を目指してプレゼンテーションセミナー会場を開設。ブース以外における技術や製品のプレゼンテーションを実施する場が提供される。〝知る〟〝学ぶ〟という観点から、展示会での出品に対する付加価値を高め、来場者へのPRと需要開拓の役割を担う。スペシャルイベントとして愛知伝統食材と発酵調味料を使用した実演セミナーを実施。特別講演会の開催や包装相談コーナーを開設するほか、来場者である学生とメーカーとの出会いを創出する企画として就職フェアを企画するなど、多様性に富んだ魅力的な催しが数多く予定されている。
開催期間中、新型コロナウイルスの感染予防対策として、ソーシャルディスタンスの確保や消毒の徹底、常時換気、直接的な接触の禁止などといった、一般的な取り組みに加え、試食・試飲など新たな対応については、改めて発表される。