2021年11月15日

住友ゴム工業
NEW「ゼクシオシリーズ」新製品を発表

「アクティブウィング」を新開発
史上最大のボールスピード実現

住友ゴム工業(山本悟社長)は11月4日、2022年モデルとなる「NEW『XXIO(ゼクシオ)シリーズ』ゴルフクラブ」の発表をオンラインで開催した。発表には山本社長のほか、同社スポーツ事業本部商品開発部の中村拓尊クラブ技術課長、岡部敏子デザイン企画課長代理が登場し、新製品の性能等を紹介した。なお今回は一人でも多くの人に新モデルの魅力を伝えるため、You tubeで配信された。

冒頭、山本社長は「今回のシリーズではゼクシオに『ゼクシオ12』『ゼクシオエックス』『ゼクシオレディス』の3シリーズをラインアップするが、今まで以上に多くのゴルファーの方々が共感できるゴルフクラブに仕上がった。今回は一人でも多くのお客様にゼクシオをご体感頂くため、全国での試打会なども積極的に開催していくので、ぜひお足をお運び下さい」と、呼びかけた。

新製品の特長については、ゼクシオの開発を行っている中村氏が説明を行った。12月から発売のゼクシオはゼクシオ12、ゼクシオエックス、ゼクシオレディスの3つのシリーズで、商品コンセプトは〝振り抜ける安心感で、一度打ったやめられない。また次の一球が打ちたくなる。〟クラブで、キーテクノロジーはゼクシオ史上最大ボールスピードへ導く〝飛びの翼〟。その一度打ったら、また打ちたくなるという気持ちを生むのが飛びの翼「Actiⅴ Wing(アクティブウィング)」。ゼクシオが初代から一貫して追求してきた振り抜きやすさがさらに進化し、ゼクシオ史上最大のボールスピードを実現させた。このアクティブウィングは空気抵抗を低減させて、ヘッドスピードをアップさせるという従来のテクノロジーとは異なり、空気の流れをコントロールする全く新しいテクノロジー。アクティブウィングはダウンスイング前半の空気を受け止め、コントロールすることでヘッドの姿勢を保ち、早くスムーズなスイングを可能にする。これが正確なインパクトにつながり、振り抜ける。ボールスピードがアップする。そしてもう一つゼクシオ史上最大のボールスピードを生むテクノロジーがオフセンターショットに力強いカップフェースを採用したゼクシオ独自の「REBOUND FRAME(リバウンドフレーム)構造」。カップフェースの溶接位置をフェース側に移動させ、クラウンとの境界ギリギリにすることでたわむエリアと硬いエリアを交互に配置したたわみの4層構造であるリバウンドフレーム構造をつくり上げた。この構造がフェースだけでなく、ボディのたわみも大きくし、高い反発性能を生む。またゼクシオXでは、シャフト脱着機能を搭載することでプレーヤー自身の特長に合わせてフェースの向きやライ角調整、シャフトの選択が可能となった。振り抜ける安定感を生み出すアクティブウイングと高い反発性能を生み出すリバウンドフレーム構造で飛ばす。

加えてフェアウェイウッド、ハイブリッドもドライバー同様、飛びの翼・アクティブウィングとリバウンドフレーム構造を搭載し、飛びと安定性を向上させている。フェアウェイウッドやハイブリッドは地面にあるボールを直接打つ、直打ちするのがメーンのクラブでそこがドライバーと異なる点。直打ちの性能を向上するにはフェイスのカブでボールをとらえたときの反発性能やボールの上りやすさという性能が重要。ステップクラウンやキャノンソールという2つのテクノロジーを搭載することでその性能を存分に発揮できる設計にしている。ゼクシオアイアンは飛びと打ちやすさの最適バランスを持った構造が特長だが、実は非常に高度な設計、製造技術を基につくられている。アイアンは直打ちでの性能向上が重要だが、フェース下側の柔らかいエリアと硬いエリアにメリハリをつけたアイアン版リバウンドフレーム構造によりアイアンでも飛ばす時代にマッチし、一番手も二番手も違う飛びを実現する。

続いてデザインを担当している岡部氏がデザインについて次のよう述べた。「今回はターゲット層の志向を意識し、ゼクシオの上質感に加え、のびやかな躍動感と優雅さを表現することを目指し、造形やデザインの優雅さを〝Grace(グレイス)〟という言葉でテーマ設定した。すべての部分をワントーンでまとめ、デザインしたのは実はゼクシオレディスにとって初めてのこと。ブルー系またはボルドー系のようなワントーンで全体をまとめ、差し色にライトグレーやシルバーを配することで華やかさを持たせながら、シンプルですっきりしたデザインに仕上げた。シャフトのデザインは今回のゼクシオテクノロジーでもある翼をイメージさせる曲線で優雅さを表現したデザインで、アクセントカラーはブルーにすることで甘くフェミニンなテーストに振れ過ぎないカラーリングにした。カラー展開としてボルドー系も用意している。今回のモデルではいろいろな企画商品も用意していく予定」であることも発表した。