ブリヂストン
「エコピアNH200」シリーズ
車の性能を引き出すために進化
ブリヂストン(石橋秀一CEO)は、低燃費タイヤブランド「ECOPIA(エコピア)」の乗用車用タイヤ新商品として「ECOPIA NH200(エコピア・エヌエッチ・ニヒャク)」と軽・コンパクトカー専用の「同NH200C(同エヌエッチ・ニヒャク・シー)」を2月1日から発売する。発売サイズは45サイズで、すべてメーカー小売希望価格を設定している。
新製品のエコピアNH200シリーズは、車とともに進化する新車装着タイヤと同じく、車の性能を引き出すために進化した新しいエコピアとして投入。ベルト部材とケース部材を最適化する技術により、タイヤが転がる際に発生するエネルギーロスを低減する〝エコテクノロジー構造〟を採用することで、エコピアNH200は、従来品対比で転がり抵抗を11%低減している。専用の新パタンと同社独自技術である〝ULTIMAT EYE〟を活用、タイヤに求められる性能を最大限に高める同社独自の徹底したシミュレートおよび計測技術で、タイヤ開発時にシミュレーションとタイヤの現物の計測を繰り返し行うことで、タイヤ解析のさらなる精度向上を図る。この技術によって、接地圧を均等にすることで高い耐偏摩耗性を実現。タイヤショルダー部がすり減りにくくなり、ウエット性能の継続性を高めた。新パタンによって走行中のノイズを抑制し、車内での静粛性も向上。新パタンはウエット性能の長持ちに向けてイン側に〝マルチラウンド・ブロック〟を採用。リブ端部の角の丸目を最適化することで、リブ中央の接地性を高めてウエットグリップを向上させた。〝スライドピッチ〟がブロック剛性を最適化して耐摩耗性能を向上させている。アウト側には、〝セントラル・スリット・スロット〟を採用。ブロック剛性を最適化して耐摩耗性能をケアしながら、ノイズを抑制する。〝高剛性ショルダーブロック〟によって、偏摩耗を高めながらふらつきを抑える。これらにより、従来品対比で耐偏摩耗性能を23%向上、静粛性で13%低減させている。
同NH200Cは、軽・コンパクト専用パタンを採用。イン側にマルチラウンド・ブロックを施したことによるウエット性能の向上に加え、〝マルチ・ダイレクション・グルーブ〟によってブロック剛性を最適化して耐摩耗性能を高め、ライフ性能向上も実現した。アウト側には、セントラル・スリット・スロット、高剛性ショルダーブロックに加え、〝ライフポジション・グルーブ〟を導入。ショルダーブロックのラグ溝を互い違いに配置することによって剛性を高め、偏摩耗とふらつきを抑制する。低燃費性能や摩耗ライフなどタイヤ性能の向上に加えて、タイヤ骨格部の材料・構造を商品間で共有、シンプル化させた。路面に接地するトレッド部でタイヤ性能を差別化する〝コモナリティ・モジュラリティ技術〟により、開発・製造工程の効率化を含めてバリューチェーン全体で環境負荷を低減するなど、社会価値・顧客価値の両立を図っている。これらにより、従来品対比で転がり抵抗を6%低減、耐偏摩耗性能を25%向上、摩耗寿命を15%低減させている。
発売サイズならびに価格は、エコピアNH200が185/70R14 88Sの1万5180円~225/45R18 95W XLの3万9160円による18サイズ、同NH200Cが、145/80R13 75Sの9350円~195/45R17 81Wの3万2450円による27サイズ。
1995年に誕生したエコピアは、モビリティを通じて持続可能な社会の実現を目指すブリヂストンの低燃費タイヤブランドで、低燃費性能、ウエット性能、ライフ性能、ドライ性能、直進安定性、静粛性、乗り心地といった、ブリヂストンが考えるタイヤに大切な7つの性能を高次元で総合的にバランスすることを目指している。同社では、エコピアブランドのタイヤを、進化を続ける車を足元から支え、車がもともと持っている性能をしっかりと発揮させるスタンダードタイヤとして位置付けている。
ブリヂストングループは、中期事業計画において、コア事業であるタイヤ事業のさらなる強化に向けて、新たなモビリティ・サステナビリティを見据えた〝断トツ商品〟の開発を積極的に進めている。