アシックス
「メタスピードLD」発売
長距離トラック用
少ない力でストライド伸長
アシックス(廣田康人社長)は、スパイクピンを使わない長距離トラック競技用シューズの最新作「METASPEED LD(メタスピード エルディ)」を、4月1日からアシックスオンラインストア、Step SPORTS各店(一部店舗を除く)、Step SPORTSオンラインストアで発売する。メーカー希望小売価格は2万7500円。
メタスピードLDは、〝より少ない力でストライドを伸ばす〟ことをコンセプトとした、5000㍍、1万㍍向けの長距離トラック競技用シューズで、靴底に同社独自の複雑な立体形状の突起をつけた〝ピンレスカーボンヘキサクロウ〟を採用。靴底は、部位に応じて突起の高さや幅、角度などを変えており、トラックを面でとらえて着地から蹴り出しにかけて足の動きを安定させながら、反発の方向をコントロールして、効果的に体を前方向へ推進させる。スパイクピンがトラックに刺さってから抜ける時間、スパイクシューズとトラックの接地時間を短縮し、一歩ごとのエネルギーロスを減らしながら、推進力を高められるようにした。
かかと部には、軽量の樹脂製素材に三角錐の突起意匠を付けた「SHARKDUO(シャークデュオ)」を採用。高いグリップ性を発揮し、トラックの路面で推進力を高める。ミッドソールには、同社の軽量フォーム材の中で最も優れた反発性を発揮する「FF BLAST TURBO(エフエフ ブラスト ターボ)」を採用。着地と同時に変形、圧縮し、素早く元の形状に戻ることで、跳ね返るような感覚が得られ、ストライドを伸ばすことが可能になる。アッパーは、軽量でバネのような性質を持つ「HL―0 MESH(エイチエルゼロメッシュ)」を採用。ポリエステル繊維に弾力性の高い繊維を配列した特殊構造を有しており、エネルギーロスを抑える。軽量で肌当たりの良い織物ながら保形性が高く、フィット性と耐久性を実現している。加えて、この素材を足の形状に沿うよう裁断し、立体的に成型するだけでなく、縫製箇所を極力減らすことによって優れたフィット性を追求している。
カラーはベルベットパイン×セーフティイエローで、サイズは23・5~30・0㌢(0・5㌢刻み)。
オリンピアンでスペインの陸上選手であるモハメ・ドカティル選手は、実際に着用した実感として「メタスピードLDは、カーボンスパイクの接地感のわかりやすさと、ランニングシューズの快適性、クッション性を兼ね備えている」と絶賛している。