【ゴム・樹脂コンベヤベルト特集①】ニッタ
売上高2ケタの伸び
食品・物流ほかも需要堅調
ニッタの2021年度のベルト事業は、売上高が前年度比で2ケタの伸びを達成、コロナ禍以前の19年度の水準に戻った。
主な要因としては、物流業界での投資継続とともに、食品・紙工・医療・衛生などの比較的ベルトを多く使用する業界向けが堅調な上に、自動車産業も回復基調で、半導体・電子部品の需要増にも支えられた。
今後の見通しについては原材料や物流費の高騰、半導体不足および部品調達難による工期遅れと生産台数減が全業界に及ぶことを懸念している。昨年10月に主要製品の値上げを行ったが、ロシアによるウクライナ侵攻の影響もあり、その当時より状況的には悪化、「値上げに関しては、原材料の確保なども含め、製品の安定供給を最優先に検討しながら、判断していく」(工業資材事業部ベルト事業グループ)としている。
改正食品衛生法についての対応はベルトの製品型番から規格適合書類をホームページよりダウンロードできるようにし、顧客に安心して同社製品を使用してもらえるよう利便性を向上させた。
同社では、来月7日に開幕する「FOOMA JAPAN2022(国際食品工業展)」へ出展する。食品搬送用高機能ベルト「WEXUシリーズ」ブルーベルト「LBEUシリーズ」、食品搬送用ベルトカーブコンベヤ「EC―Ⅰ」「ACR―Ⅰ」、ロボットハンド「ソフマティックス」、一般衛生管理迅速衛生微生物キット「ATP検査キット」などを出展。「食品搬送用ベルトは、搬送物および使用用途に適したタイプを提案、ベルトの追加工と組み合わせることで、よりきめ細かく困り事を解決できるよう、リアル展示会ならではのお客様との接点を持つ機会にしたい」。