横浜ゴム
「アイスガード６」

今季で３シーズン目となる当社史上最高の氷上性能を持った「アイスガード６」を主力に、昨シーズンに引き続き、さらなる拡販に向けてプロモーション活動を推進している。
上市３年目の取り組みとしては、商品と性能については認知度がかなり上がってきたので、今季は性能面の訴求とともにお客様の使用感など“生の声”をウェブサイトや販促ツールなどで公開している。

先代の「アイスガード５プラス」も氷上性能には定評があったが、アイスガード６を試乗会で体験した人や実際に使っている人からは、それよりも“さらに効く”という感想が多数寄せられている。

発売初年度から使って頂いているお客様におかれては、“減りが少ない、もちが良い”という声が多かった。北海道など降雪地では一年を通じてスタッドレスタイヤを使用される人が多く、摩耗ライフもタイヤを選ぶ重要なポイントとなっているようだ。ほかにも、朝晩は道路が凍結していても日中は氷が解けてウエット路面になる場合があり、そういった路面環境が変化していくシチュエーションでも安定した走行ができると好評を頂いている。

ユーザーの関心が一番高い進化した氷上性能については、前モデルとの比較で15％制動距離の短縮を実現した。仮に低速での走行により距離としてはわずかな差であっても、これにより事故を回避できる可能性が高まることを考えれば、ドライバーにとっては安全・安心面のメリットが大きい。
氷上・雪上の直進安定性は前モデルでも良好であったが、アイスガード６ではさらにコーナリング性能も向上させた。これらの性能を発現させる独自の吸水ゴム（タイヤが滑る原因となる路面とタイヤの間に介在するミクロの水膜を取り除くゴム）については、吸水効率を上げた“プレミアム吸水ゴム”を採用しており、高配合されたシリカによって低温下でもゴムが柔軟に保たれ、氷上路面の凸凹に密着して優れたグリップ力を発揮する。　

また、左右非対象のトレッドパターンも特長の一つ。イン側のパターンは接地面積を大きく取っており、幅広のリブが凍結路面・ウエット路面にしっかりと密着。
一方、アウト側は溝面積を増やすことで雪柱せん断力（雪を踏み固め、溝に入った雪を排出する際に発生する力）を向上、ジクザグにかたどられた“ライトニンググルーブ”が路面への引っかき効果を高めており、氷上・ウエット性能と雪上性能の両立が図られている。氷上性能、ウエット性能の向上だけではなく、可塑剤の採用によってゴムのしなやかさを長く保ち、約４年経過後も性能の劣化は少ない。

ウエット性能と背反する低燃費性能もこれまで培ってきた省燃費技術を駆使して両立させており、新たに開発した“新・低発熱ベースゴム”をトレッドゴムの下に敷き込むことで、当社の夏用低燃費タイヤに匹敵する転がり抵抗を実現している。ほかにも、静粛性についての配慮も重要なポイント。従来品との比較ではパターンノイズの騒音エネルギーを33％低減しており、車内に聞こえるノイズは明らかに小さくなり、ドライ路面における快適性も一層向上した。

アイスガードシリーズはこれまで「氷に効く」「永く効く」「燃費に効く」の３つの基本コンセプトで進化の歴史を歩んできたが、アイスガード６ではそこに「ウエットに効く」「音に効く」という新たな価値が加わり、５つの訴求ボイントで、打ち出しを強化している。