ブリヂストン
国内4工場で生産能力増強
乗用車用プレミアム商品
ブリヂストン(石橋秀一CEO)は乗用車用タイヤ工場である栃木、彦根、防府、鳥栖の4工場について、乗用車用プレミアムタイヤの生産能力増強を決定した。総投資金額は約82億円で、2022年第1四半期に着工、25年中に現在の国内工場の乗用車用高インチタイヤ生産能力対比で日産約6200本(約1割強に相当)の増強を予定している。
ブリヂストングループでは、グローバルでの乗用車用高インチタイヤの拡大に加え、新たなプレミアムとして革新的なタイヤ基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」の強化・拡大を進めている。エンライトンは今後、技術としてだけでなく、顧客の使用条件に合わせたタイヤ性能向上による商品としての価値拡大と、開発・生産から販売、顧客がタイヤを〝使う〟段階までのバリューチェーン全体において、環境負荷を低減するとともに、生産性、経済性の向上を実現するビジネスモデルとして構築し、社会価値・顧客価値の創出を最大化することを目指している。
同社は昨年2月に発表した中期事業計画(21ー23)のコア事業において、高付加価値の断トツ商品を〝創って売る〟プレミアムビジネス戦略を推し進めていることを発表。その一つとして、サステナビリティ、モビリティの進化を見据えたプレミアム商品を〝創る〟体制の強化を進めている。これらの取り組みをさらに推進するためには、グローバルでモノづくりを極める中核である日本の乗用車用タイヤ工場の増強を通じたプレミアム商品を創る体制の強化が不可欠であると判断、今回の決定となった。