2021年5月15日

ダンロップスポーツマーケティング
バドミントンラケットの国内展開開始

2シリーズ全9機種発売
同社技術応用し開発

住友ゴムグループのダンロップスポーツマーケティング(木越浩文社長)は、ダンロップのバドミントンラケット(写真)の販売を7月9日から開始する。同社は今年から日本国内でバドミントン事業を開始し、バドミントンラケット、ストリング、シャトル、アクセサリーなどの販売を展開し、今後もさらなるラケットスポーツビジネスの拡大を目指す。

今回発売されるダンロップバドミントンラケットはヘッドヘビーでパワーに特化した「Z―STAR(ゼットスター)」シリーズ5機種と、ヘッドライトで振り抜きに特化した「AERO―STAR(エアロスター)」シリーズ4機種、合計9機種を展開する。メーカー希望小売価格は1万3200円~2万5300円。すべて日本バドミントン協会検定審査合格品。

商品企画者であるテニスビジネス部商品企画グループの髙安氏は「お客様にダンロップのラケットを選んでもらえるよう、英語で〝すべて〟という意味を持つAtoZから連想し、Aから始まるエアロスターとZから始まるゼットスターと名付けた。エアロは〝振り抜き〟から連想、ゼットスターは、当社のゴルフボール・ゼットスターの特長である飛距離(パワー)とコントロール性能から連想し、今回のラケットにピッタリだと考えた。パワー、コントロール、スピード、ライトと、お客様それぞれの特性に合わせて選んで頂けるよう、ラインアップしている」とコメントしている。

今回のラケットには、同社のゴルフクラブ・テニスラケットで開発された技術をバドミントンに応用。ラケットのシャフト部分(一部モデル)には、同社グループのダンロップゴルフクラブ・宮崎工場製シャフト「MIYAZAKI」を使用。ゴルフクラブのシャフト・MIYAZAKIのキーテクノロジーとノウハウが生かされている。通常のシャフトよりカーボン繊維を高密度化することで高い剛性を実現。また、カーボン繊維層間に振動を抑制する粒子を付加することによって、インパクト時の衝撃や不快な振動を抑え、安定性が向上した。フレーム部分には、テニスラケットに搭載されている高反発素材「ソニックコア」の技術を応用し、振動吸収性の向上や、反発力の増幅を実現させた。

ラケットに使用されているMIYAZAKIシャフトの特長は、「ゼットスターパワー88」にはパワー重視の「MIYAZAKI V」を、「ゼットスターコントロール88」と「エアロスタースピード86」にはフィーリング重視の「MIYAZAKI X」を搭載。これらの3機種は他モデルに比べ、重量は重く、シャフトが硬いラケットとなっている。競技者志向の高いプレーヤーの要望にこたえるべく、この3機種にMIYAZAKIシャフトを搭載。このMIYAZAKIシャフト搭載モデルは、プレミアム感を出すためにシャフト下部にゴールドのデザインがあしらわれている。いずれもフレックスは「氷」(硬いシャフト)。

ゼットスターシリーズの「ゼットスターコントロール」は正確なショットを可能にするバランスの良いオールラウンドモデル、「同パワー」はスマッシュの球威を出すことを目標に開発されたモデル。テニスラケットで培ってきたキーテクノロジーがバドミントンラケットに採用されており、高反発素材「ソニックコア」の技術を応用し、振動吸収性の向上や反発力の増幅を実現した。ゼットスターコントロール88、同83、同78に搭載されている「ソニックコア+インフィナジー」は、ソニックコアの素材に高反発素材の「インフィナジー」(BASF社が開発した高反発ウレタン発泡体材料・E―TPU)が採用されており、フレームの反発力とパワーアップ、リカバリー性能に貢献する。ゼットスターパワー88、同83に搭載されている「ソニックコアVG」はソニックコアの素材に、振動吸収性に優れた制振ゴムを採用。インパクト時の衝撃を吸収し、強打での安定性を実現した。

「エアロスタースピード」は、速いテンポでの素早いラリーを可能にするラケットの操作性が良いモデル、「同ライト」は軽く振り抜ける扱いやすいモデル。エアロスタースピード86、同85に搭載されている「ダブルビームコア」は、フレーム内に2本の支柱(ダブルビーム形状)を入れることによって面安定性を向上させた。面のたわみやブレが抑制されることで、よりスピーディーなプレーが可能となる。エアロスターライト83、同82に搭載されている「ワイドフレーム」は厚みを増したフレームの採用によって、シャトルを楽に飛ばすことができ初中級者のステップアップをサポートする。「ワイドTジョイント」はシャフトとのジョイント部をワイドにすることで、ヘッドライトのバランスをキープしながら安定性とフレーム剛性を向上させている。