ダウ
クロックスとカーボンフットプリント削減で協力関係
バイオ素材を供給
シューズ製造のCO2削減
ダウ(ジム・フィッタリング会長兼CEO)は、革新的なカジュアル・フットウエアで世界をリードするクロックス(アンドリュー・リースCEO)と環境への責任を果たすと同時に、実効性能を追求したシューズの生産を目指し、画期的な協力関係を発表した。これにより、ダウはクロックスに対して製造過程で使用されるバイオベースの素材の供給を行う。このバイオベースの素材には、ダウの新技術「エコリブリウム」が使用されており、クロックスが現在使用している「クロスライト」素材と比べて二酸化炭素排出量をさらに減らすことができ、クロックスの消費者へ一層サステナブルな選択肢を提供する効果的なソリューションとなる。
クロックスは、バイオベースのクロスライトをシューズの主要素材として採用。サステナブルな生産ラインを新設するのではなく、バイオベースの新しいクロスライトの導入により既存製品を改良するという独自の手法を用いて、カーボン・フットプリントがより少ないフットウエアの生産を追求する。この手法を採用することで、クロックスはブランドに期待されている性能や履き心地の良さを変えることなく、環境負荷がより少ないシューズを消費者に提供していく。
協力体制の下、両社はともにカーボン・ニュートラルに向けた取り組みを進めていく。
ネットゼロ・ブランドを目指すクロックスは、その取り組みの一環として、2030年までにシューズのカーボン・フットプリントを50%削減することを目標としている。同様にダウは30年までに年間炭素排出量を正味500万㌧削減することを目標としており、顧客企業と協働し、多くのソリューションの一つとして代替原料・素材を活用して、顧客企業による排出量削減の取り組みを支援している。
クロックスのリースCEOは「クロックスは、2030年までにネット・ゼロを実現することを最優先課題としてとらえている。この目標を達成するには、私たちと協働し、私たちと同じようにフットウエアのカーボン・フットプリント削減に注力する適切なパートナーの存在が不可欠。ダウのエコリブリウム技術は、クラス最高のソリューション。この技術は私たちのお客様がクロックスのシューズに期待する快適さを損なうことなく、地球にはるかにやさしいフットウエアの生産を可能にする。それにより、クロックスはエコリブリウム技術を活用した製品を市場へ投入する最初のフットウエアブランドとして〝未来のシューズ〟を公開することができる」とコメントしている。
今回のクロックスとのコラボレーションは、カーボン・フットプリント問題に対応し、循環型ソリューションを加速するためのダウの継続的な取り組みを表す重要な一例としている。