2022年9月25日

BASF
サステナブル素材で初のコンセプトシューズ

マディ・プラント社と共同開発

BASF(マーティン・ブルーダーミュラー会長)は、フットウエアデザインハウスである台湾のマディ・プラント社と共同で、BASFの持続可能な材料のみを採用した初のコンセプトシューズを実現した。BASFの革新的な材料ソリューションの可能性を追求しながら、エネルギー効率の高い生産を実現する業界最先端のテクノロジーを活用し、コンセプトアスレジャーシューズ「MADGAMMA(マッドガンマ)―Intertekk Saturn(インターテック・サターン)」を共同開発した。

このコンセプトシューズには、サステナブルでありながら、高性能なフットウエアを実現させるための優れたアイデアを採用。パーツごとの主な特長としては、アッパーには100%リサイクルできるモノフィラメントファイバーの〝Freeflex(フリーフレックス)〟熱可塑性ポリウレタン(TPU)で作成。最低限のシームとステッチラインによって足にフィットし、快適な履き心地と最高のパフォーマンスを引き出した。軽量で透明性を備えていることから、デザインの自由度も高められている。

シュータンには、ドライスパンデックスの代わりにフリーフレックスTPU弾性繊維で編まれたポリエチレンテレフタレート(PET)繊維を採用。柔らかな伸縮性があり、有機溶剤を使用することなく、コスト効率の高い製造工程で製作されていることから、環境に配慮した設計となっている。

ミッドソールは、軽量で高反発なバイオベースのポリウレタン(PU)〝Elastopan(エラストパン)N〟シリーズで製作された交換可能なタイプとなっており、従来のものとは異なるバイオ循環型材料で生産。優れたクッション性と耐久性を実現するとともに、一段とサステナブルな設計を実現した。オプションで交換可能なミッドソールは、低密度でリサイクル可能、加えて高いエネルギーリターンを実現するTPU発泡材を使用。こうした交換可能なミッドソールにより、スポーツ用には軽量で高反発のエラストパン製、カジュアル用にはTPU発泡材製を、シーンに合わせて選択することができる。

シャンクには、バイオ成分35%のバイオベースの〝Elastollan(エラストラン)N TPU〟シリーズを採用。優れた剛性を発揮し、トルションシステムなどの高性能スポーツシューズのコンポーネントを補完し、安定性を向上させる。アウトソール、ケージには、バイオベースの〝エラストパンPU〟を使用。ハイグリップのトレッドパターンを採用しており、トラクションを最適化することで、最大限の表面接触を実現。この高機能材料にはバイオ成分が30%含まれている。

マッドガンマは、フットウエアデザインハウスであるマディ・プラント社による、テクノロジーとクリエイティビティを融合させた新たなフットウエアブランド。靴を通してテクノロジーを身につけることへの意識を喚起すると同時に、靴に対してどのようにテクノロジーを活用できるかに着目。消費者とともに、靴の無限の可能性を探っている。マッドガンマは〝Freedom to Create(創造する自由)〟のブランドスピリットを貫き、革新的な製品テクノロジーと未来的なデザインによって、人々の想像力と創造力を刺激し、どのような人にもそれぞれの分野で自由な想像力によって、自由に探究してもらう姿勢によって貫かれている。探究心とエネルギーを表現するマッドガンマは、消費者に想像もできないような体験の提供を目指している。