島津製作所
物流施設に新物流棟開設
生産能力拡大と物流効率化目指す
島津製作所(山本靖則社長)は、京都府向日市の高機能型物流施設「Landport京都南」に新物流棟「Shimadzu Logistics Center Kyoto」を開設した。同施設を運営する野村不動産(松尾大作社長)と賃貸契約を締結し、4月11日から稼働させた。
現在、島津製作所は液体クロマトグラフ質量分析計などの主要製品を京都市の本社工場で生産。新物流棟では、分析計測機器の組み立てに必要な部材を保管する。本社工場に保管している部材を新物流棟に移動させることによって、生産スペースを拡大し、生産機種拡大と自動化を進める。社内外11カ所にある倉庫を、新物流棟と社内倉庫2カ所に集約、人員配置の最適化や拠点間の輸送費を削減する。Shimadzu Logistics Center Kyotoは、本社から車で30分、京都南インターチェンジから15分の距離に所在。交通アクセスで優位性を備えており、効率的な配送を実現する。
今後は自動化の設備を取り入れやすい天井高のある新物流棟で、ピッキング作業を担うロボットなどを導入する予定。倉庫の集約や倉庫内作業の自動化により物流関連費用を削減し、年間2億4000万円相当の利益改善を見込んでいる。
新物流棟の開設は、新中期経営計画で掲げる「製造BCM(Business Continuity Management)の強靭化」「製造DX」の一環。Landportシリーズの特長として太陽光発電システムが設置されており、倉庫集約による運送車両の削減など環境にも配慮した物流拠点を目指す。島津製作所はShimadzu Logistics Center Kyotoの活用を通して、効率的なモノづくりの体制を構築し、製品を安定供給していく。
【Shimadzu Logistics Center Kyotoの概要】
▽住所=京都府向日市鶏冠井町西金村5
▽建物仕様=延床面積2万2761・82㎡(賃借面積2万2709㎡)、地上4階建