2023年4月25日

アキレス
カーボンリサイクル型ビニル壁紙

製造時にCO2吸収・固定化

アキレス(日景一郎社長)は、新製法によってCO2を製品内部に吸収・固定化したカーボンリサイクル型のビニル壁紙を業界で初めて開発した。

現在、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、幅広い業界・分野においてCO2排出量削減に向けた取り組みが進められている。同社でも環境配慮型技術・製品の開発を推進し、日常の業務活動でもCO2削減の取り組みを進めている。

その中で今回、ビニル壁紙の製造において通常用いられる鉱山由来の天然炭酸カルシウムに替えて、大気中に排出される排ガス中のCO2を固定化した合成炭酸カルシウムを配合し、同社従来品と変わらない物性や機能を実現する新たな製法を確立した。

本製法によるビニル壁紙(特許出願済)では、ビニル壁紙製品重量の約10%が排ガス中のCO2を固定化したものとなる。内装材として業界で初めてとなるカーボンリサイクル型のビニル壁紙として「e―タンクロス」(商標登録出願済)の製品名で今年中に提供を開始する予定。

同社では本製法を生かし、新たな製品開発や用途拡大を図り、カーボンニュートラルの実現に貢献していく。