アシックス商事
リモート展示会を初開催
21年春夏シーズン
ライブ感ある事前商談展開
アシックス商事(白川正人社長)は2021年春夏シーズンの展示会を7月29日~8月1日の4日間、リモート形式で開催した。同社がリモート展示会を行うのは今回が初の試みとなる。
今回の展示会では、パンプスの「レディワーカー」、ビジネスシューズの「テクシーリュクス」、足に優しい機能を付加した「ラクウォーク」など、同社を代表するブランドの来春夏ものの最新作を取りそろえ、神戸の本社で開催。会場までの移動時間や手間を省き、いち早く新製品の情報を届けることを最大のメリットとして、顧客である流通者はパソコンやタブレットのウェブを通じたリモート形式で商品を確認した。実際に来場したときと同じようなコミュニケーションがとれるよう、担当社員を増員しながら、顧客の要望に応じて展示コーナーを動画で紹介するなど、ライブ感のある商談スタイルに努めた。
今後については従来からこだわってきた、商品に直接触れて体感してもらう機会も別途設けられる予定となっている。リモート展示会を事前商談として位置付け、商品情報をしっかりと伝えた上で、現物を確かめながら本商談が行えるよう取り組んでいくとしている。
バーチャルで展示会を体感した流通者からは、「いち早く商品情報が共有でき、来期の売り場を構想しやすくなった」「時間の調整もしやすく、気軽に商談できた」といった称賛の声が聞かれた。
同社では今後も、さらに充実したリモート展示会の仕組みを確立し、さまざまなリスクに備えた体制を整えながら、流通に対するアプローチを引き続き強化していきたいと話している。