2021年8月5日

イオンライフ
「イオンイージス」開発

新型コロナウイルス約99%死滅

抗ウイルス抗菌素材および商品の開発製造、文具雑貨のOEM製造・企画・デザインを展開しているイオンライフ(所在地・東京都世田谷区、代表・町田潤次氏)は、新型コロナウイルス(SARS―CoV―2)を10分で約99%死滅(不活化)させる素材配合技術「ionAEGiS(イオンイージス)」を開発した。塩化ビニール、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリウレタン、シリコン、塗料の6種類の素材で効果が確認されており、人々の生活を取り巻くさまざまな商品や施設での活用の提案を行っていくとしている。既に同技術を採用した抗ウイルス・抗菌ウレタンマスクを開発済みで、8月2日から発売している。

イオンイージスは銅イオンを素材に配合することによって素材を抗ウイルス・抗菌化する技術。同技術はウイルスが素材に付着してから死滅させるまでの時間が圧倒的に早く、例えば繊維製品の抗ウイルス性試験ISO18184の基準である2時間に対し、10分で約99%という試験基準の12分の1の早さで高い効果を発揮。また、24時間後も99%以上の抗ウイルス効果が持続する。銅イオンはウイルスの内部に入り込み、核にあるDNAやRNAを破壊するため、突然変異して薬への耐性を持った変異ウイルスにも効果が期待できるとしている。さらに、新型コロナウイルスのほかにインフルエンザウイルス(H1N1)、黄色ブドウ球菌、大腸菌でも同等レベルの効果を示す。抗ウイルス剤をコーティング処理する商品と異なり、素材にまんべんなく銅イオンを練り込むため素材表面が削れても高い抗ウイルス・抗菌効果が持続。また、人々の生命や健康維持に不可欠な栄養成分であり、アレルギー反応を起こしにくい銅を使用しているため安全性も高い技術となっている。価格面も従来の抗ウイルス・抗菌商品に比べて圧倒的な低価格を実現。同技術を用いて製品化されたウレタンマスクは他の抗ウイルス・抗菌ウレタンマスクの5分の1程度の価格(1枚当たり286円)で販売されている。

さまざまな素材への配合が可能な技術のため、電化製品やPC機器、文具、キッチン用品、食器、ゴム手袋などの日用品から病院、飲食店、学校などの公共施設、住宅まで幅広く活用できる。適合素材・商品展開例としては▽塩化ビニール=デスクマット、テーブルクロス、防護服、文具など▽ABS樹脂=PC機器、日用品、家電、文具など▽ポリプロピレン=食器、容器、キッチン用品、文具など▽ポリウレタン=マスク、スポンジ、フィルター、合皮縫製品など▽シリコン=スマートフォン用品、PC用品、手袋、キッチン用品など▽塗料=飲食店、病院、教室、テーブル、ドアノブなどへの塗装▽エラストマー=手袋、グリップ、ヨガマット、インソールなど▽ニトリルゴム=ゴム手袋など▽不織布=マスク、フィルターなどとなっている。

各素材の実証結果等の詳細はイオンイージス技術サイト(https://ionlife.co.jp/ionAEGIS/)で。