2022年8月5日

日本ゼオン
リーフアルコール能力増強

完工し、竣工式挙行

日本ゼオン(田中公章社長)は、昨年夏から岡山県倉敷市の水島工場で進めていた合成香料の主力製品であるリーフアルコール(cis―3―Hexenol)の能力増強工事が完工したことを発表した。

リーフアルコールは新緑の若葉のような香りを持つ合成香料で、青葉アルコールとも呼ばれている。フレッシュ感を演出するグリーン系香料として香水やシャンプー、せっけんなどのフレグランス用途および清涼飲料や菓子などのフレーバー用途として幅広く利用されている。

今回の能力増強はフレグランスおよびフレーバー用途における安定的な市場成長が見込まれることから、2021年から工事が進められてきた。今回の能力増強によって同製品の年間生産能力は1600㌧へと拡大され、今後試運転を行い、9月から本格生産を開始する予定。

7月22日に現地で行われた竣工式には水島工場長の渡辺誠執行役員のほか、工場関係者らが出席。新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、田中社長ほか本社関係者はリモートで参加した。施主代表として田中社長は「今回の設備増強は当社の将来にとって非常に重要であり、今後高まる市場ニーズにさらにおこたえすることが可能となる。今後も安定・安全生産により高品質な製品を世界中にお届けしていきたい」とあいさつを行った。