2022年10月5日

住友ゴム工業
eスポーツ市場に参入

専用アームサポーター発売
6つの機能を搭載

住友ゴム工業(山本悟社長)は、スポーツ事業の新規事業として成長が注目されるeスポーツ市場に参入する。その第一弾としてeスポーツに特化した、プレーパフォーマンスを向上させるアームサポーター「ダンロップ ゲーミング マッスル アームサポーター」を10月26日からオンラインストアのAmazon.co.jpで販売する。

対戦型ゲームによる競技のことをeスポーツと呼び、さまざまなジャンルで大規模な国際大会が開催されるなど、世界的にもスポーツとして認知度が上昇。高いレベルの反射神経や動体視力、優れたチームワークなどが要求されるeスポーツは、世界の競技人口が2020年の時点で1億人を超えているとも言われ、現在も拡大している。またダイバーシティ時代に注目されるエイジレス、ジェンダーレス、エリアレス、ハンディキャップレスという4つの特長に加えて接触を避けられるコンタクトレスであることから、コロナ禍でも盛り上がりを見せている。

同社はスポーツ事業のさらなる飛躍に向け、新規事業創出の可能性を探索。eスポーツの将来性に着目するだけではなくeスポーツ界の健全な成長を後押しするためにも、長時間のプレーを通じた身体の痛みやケガの不安といったプレーヤーの困りごとをサポートする姿勢を貫いてきた。eスポーツを末永く安心して楽しむことにつながる専用アームサポーターを新たに開発することで、eスポーツ市場参入の第一歩とした。

同社は既存事業の長年の商品開発において、タイヤと路面の接地やゴルフボールとゴルフクラブのインパクトなど〝物と物が接触する現象を分析・科学〟してきたが、今回のアームサポーターにおいても、プレー中の前腕部とマウスパッドとの接触や摩擦に着目した商品開発を行っている。

ダンロップ ゲーミング マッスル アームサポーター(品番ESP―1001)は、腕とマウスパッドとの抵抗を軽減させる低摩擦素材を採用、驚きの滑りやすさを実現。このサポーターを着用することで、マウス操作を行う前腕部とマウスパッドとの滑りを滑らかにする。製品本体に低摩擦素材を採用することによって前腕部とマウスパッドの接触面の摩擦抵抗を軽減、マウスの操作性を高めた。これにより特に主人公視点のFPS(ファーストパーソンシューティング)、主人公の後方視点のTPS(サードパーソンシューティング)など、シューティング系ゲームのエイム(照準合わせ)動作のパフォーマンスが向上する。

このサポーターを着用することで、前腕部とマウスパッドとの摩擦による皮膚のこすれや外傷を防御。腕全体を適度に圧迫することによって、筋肉の無駄な動きや振動を抑え、パフォーマンス向上をサポートする。

同社ではeスポーツプレーヤーの動作分析を行い、前腕だけではなく、手のひらの掌底(しょうてい)部分もマウスパッドに接触している点に着目。前腕から手首、掌底までを広く一体で覆うラッパ形状を採用した(特許出願中)。このラッパ形状により、マウスパッドとのさらなる摩擦軽減でパフォーマンスが向上する。手首を絞り掌底まで広く一体で覆うラッパ形状の場合、長時間のプレーの最中に掌底部の布地が手首付近にずれ落ちやすくなるが、ずれ落ち防止に向け、マウス操作に干渉しない小指に引っ掛ける非常にソフトなフックを搭載している(特許出願中)。ゴルフグローブの手のひら部に滑り止めとして使用しているナノ繊維素材を、上腕部裏面に搭載したことで、ずれ落ちを防止。製品開発段階におけるeスポーツプレーヤーへのヒアリングにおいて、「長時間のプレーにおいて湿気や発汗によりマウスの滑り度合いが変化し、エイムの感覚が狂うことがある」という声があり、吸汗速乾素材を採用した。素材はポリエステル/ポリウレタン/ナイロンで、日本製。カラーはブラック、サイズはS―M、M―Lの2サイズ(男女兼用)で、S―Mサイズの推奨適正サイズは上腕周り約23~27㌢で、本体寸法は上腕周り22㌢、手首周り15㌢、全長43㌢。M―Lサイズの推奨適正サイズは約27~31㌢、本体寸法は上腕周り26㌢、手首周り17㌢、全長44㌢。右手専用で、メーカー希望小売価格は4400円。

日本を代表するストリーマーであるSPYGEA(スパイギア)氏は「このサポーターを着用することで右手のマウス操作の滑らかさが格段に向上し、FPSプレーヤーにとっての生命線であるエイム動作を高いレベルで安定させることにつながる。現在、サポーターをつけてプレーをするという習慣はeスポーツの中でまだ十分に浸透していないが、ケガの予防とパフォーマンスの向上、その二つを同時に実現できるこの製品は、プレーヤーにとって今後欠かせないものになると思う」とコメントしている。