2022年12月25日

ニッタ
ファーマバイオと共同開発へ

「細胞シート」製造用機器・資材類

ニッタ(石切山靖順社長)と、ファーマバイオ(本社・愛知県名古屋市、草野仁社長)はファーマバイオが開発した再生医療等製品の一つである、眼科疾患の移植治療用「細胞シート」の製造用機器・資材類の共同開発を行うことで合意した。

医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律第2条9号で規定される再生医療等製品は、生きた細胞や遺伝子を用いてこれまで治療が困難であった疾患の治療を可能にする治療用製品。既に国内でも複数の製品が承認されており、医療現場での実用化は進みつつあるが、いまだ生産技術および効率面において課題を抱えている。

ファーマバイオは新規の再生医療等製品の臨床開発、保有する自社工場での製造および他社の再生医療等製品の開発製造の受託に取り組んでいる。ファーマバイオが臨床試験に使用する細胞シートの独自技術は、患部への細胞の生着率の向上や投与・移植時のデリバリーを容易にすることによって高い安全性・有効性を発揮することが期待されている。

ニッタは同社が保有する樹脂チューブ製品等の医療用送液技術や、フィルタなどの滅菌、無菌循環器材、機械装置の設計開発技術を活用して、資本提携関係にあるファーマバイオが開発した細胞シートの製造工程での機械化、省人化に貢献する。

両社は今後、共同で細胞シートの製造用機器とその消耗資材(シングルユース部素材)の開発を進め、持続的な発展が期待され、社会課題解決に貢献する再生医療分野での新しいビジネスの創出を目指していく。