2023年2月10日

【新年賀詞交歓会】
大阪ゴム工業会

環境変化に柔軟対応

大阪ゴム工業会(清水隆史会長)は1月30日、大阪市北区のリーガロイヤルホテルにおいて「新年賀詞交換会」を開催した。新型コロナウイルス感染症による感染対策としてテーブル席による着座スタイルで実施。3年ぶりの開催ということもあり、来賓を含め同会会員など約60人が参加し、新しい年の門出を祝う祝宴は盛況を極めた。

祝宴の冒頭、あいさつに立った清水会長は「昨年、一昨年はコロナ禍によって中止を余儀なくされたことから、新年賀詞交換会の開催は3年ぶりとなる。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の第8波の問題もあるため、気持ちを引き締めながら、以前の経済環境に立ち返ることができるように願っている。昨年は、原材料やエネルギーの急激な高騰によるコストプッシャーにさいなまされるなど、業界にとっては想定外の事態に振り回された一年間であった。今後も想定外の事態は立ちはだかるものと警戒しながら、柔軟に立ち回っていく姿勢が求められる。2050年のカーボンニュートラルに向けた取り組みにも一段と力を注ぎ、環境対応と経済が共存する方向で、発展を遂げる業界の在り方が求められている。取り巻く環境の変化に柔軟に対応しながら、各社が掲げた目標に向けてまい進していく必要がある一方、ビジネスパートナーとの相互信頼という関係性の重要度も高まっている。当工業会においても連携を深めることで、ユーザーの満足度の高い製品を供給し、業界だけではなく関西の経済の活性化にも貢献していきたい。今年はウサギ年であり、本年の干支は〝癸卯〟となっている。漢字の卯は、門を無理に押し上げて中に入り込む様子を表した字であり、門を押し上げることによって、新しい可能性を模索したい。ウサギは飛び跳ねることから、飛躍の象徴ともされており、今年は幸多く明るい一年になるように祈っている」と述べ、新年に向けての期待を言葉に表した。

乾杯の音頭は、西部工業用ゴム製品卸商業組合の小島孝彦理事長がとり、あいさつとして「工業会の皆さんと商業会は互いに協力しながら業界の発展に努めてきたが、今後もこの姿勢で頑張っていきたい。今年の干支は癸卯であり、門を押し上げるという様子を表すと同時に〝計る〟という意味を持っている。種の重みが増すことで、実り間近という状態を表しており、飛躍と向上の年として期待したい。昨年はさまざまな出来事に向き合わされたが、今年は飛躍へと向かう素晴らしい一年になるよう祈念している」と述べ、グラスを掲げて祝宴の幕を上げた。

宴たけなわで、中締めを行った石切山靖順副会長は「今年は新型コロナウイルス感染症も、社会経済への影響度が緩やかな第5類へと移行される予定であり、日本ゴム工業会が予想した新ゴム消費量も昨年を上回るという見通しを立てている。事態は好転する流れで動いており、この流れを取り込む姿勢の下で、あらゆる取り組みにチャレンジしていきたい。今年は明るい経済環境を願うともに、3つの願いとして①コロナ禍による影響からの脱却②世界平和③当会と皆さんの繁栄に向けた思いを三本締めに込めたい」と述べ、盛大に新年の門出を祝う祝宴の幕を降ろした。