2023年2月25日

豊田合成
ニムラナ工場を拡張

エアバッグの生産設備を導入

豊田合成(小山享社長)は、インドにおける安全規制の強化を背景とするエアバッグの需要拡大に対応する目的から、インド拠点である豊田合成ミンダインディア(山下恭幸社長)の本社(ニムラナ工場)の生産能力を強化する。

インドでは従来から車両搭載が増えていた前面衝突に対応したエアバッグ(運転席用エアバッグ・助手席用エアバッグ)に加え、今後は側面衝突対応エアバッグ(サイドエアバッグ・カーテンエアバッグ)の装着拡大が進展すると見込んでいる。これに伴う需要の拡大に対応し、ニムラナ工場を拡張、エアバッグの生産設備を導入する。

豊田合成は自動車生産が伸びるインドを重点市場と位置付けており、同国における主要顧客であるスズキやトヨタが所在する北部、西部、南部を中心に、最適な生産・開発体制の構築を推進。今後も同社の主力製品であるエアバッグを中心に、顧客の調達ニーズに柔軟・迅速に対応することによって事業成長を図るとともに、安全装置の普及を通じて安心・安全なモビリティ社会の実現に貢献していく。

【豊田合成ミンダインディア(ニムラナ工場)の概要】
▽所在地=インド・ラジャスタン州ニムラナ
▽設立2008年4月
▽敷地面積=土地・約7万8000㎡、建屋・約2万1000㎡(拡張後約3万5000㎡(24年9月稼働予定)
▽生産品目=セーフティシステム製品(各種エアバッグ・ハンドル等)、ウェザストリップ製品
▽従業員数=約1100人(22年12月末)
▽投資金額=約22億円