2023年6月30日

AC Biode
PETボトルからメタノールへの解重合

世界で初めて成功
廃PETケミカルリサイクル 付加価値向上に貢献

AC Biode(本社・京都府京都市、久保直嗣社長)は世界で初めて、PETボトルからメタノールへの解重合に成功したことを発表した。

近年、プラスチックは最も深刻なごみ問題の一つであり、国際連合によると過去65年間で63億㌧のプラスチックごみのうち、9%しかリサイクルされていない。プラスチックをリサイクルする方法は、主にマテリアル(メカニカル)リサイクル、サーマルリサイクル、ケミカルリサイクルの3つがあり、各々一長一短があると言われている。

PETボトルは、プラスチックの中でも比較的リサイクルしやすいものであり、従来のケミカルリサイクルにおいて、テレフタル酸(TPA)とエチレングリコール(EG)を回収する方法は国内外にも複数存在している。同社は独自の手法を用いて(同社にて特許申請済)、メタノールまで解重合することに成功した。今後は、スケールアップしてテストを実施し、国内または海外で、3年以内の商業化を目指している。

AC Biodeは〝化学技術により、地球の温暖化ガス削減と海洋プラスチックはじめグローバルなごみ問題解決・リサイクル率向上に貢献する〟をミッションに掲げ、交流電池と回路の開発、廃プラ解重合触媒等の開発(プラスタリスト)、各種吸着剤開発展開等を行っている。ルクセンブルクに法人、英国ケンブリッジ市に事務所を構え、欧州と日本等で事業展開を行っている。